最近読んだ本
佐伯泰英
火頭―密命・紅蓮剣〈巻之五〉
大岡忠相の密偵役を辞退して半年。金杉惣三郎は、荒神屋の帳面付け仕事をしながら長屋での暮らしを楽しんでいた。
しの、みわ、結衣を伴って成田詣でをし、その足で清之助が修行に励んでいる鹿島を訪れ、家族の絆もますます強くなっている。
そんな折、大岡の町火消し再編で、惣三郎の友・芝鳶の辰吉が不当な因縁をつけられる。加えて押し込み先を皆殺しにし、戯れ歌を残す火付け盗賊が跋扈。捨ててはおけぬ惣三郎は再び探索に乗り出す!
完本 密命 巻之六 兇刃 一期一殺
め組の姉御お杏が、待望の男子を出産した。惣三郎らが駆けつけ、祝いの酒を酌み交わしている席に、相良藩江戸屋敷の留守居役が訪ねてきた。
話を聞くと、旧主・斎木高玖が伏せっており、高玖の側室に"隠れきりしたん"の疑いがかかっているというのだ。「余を助けてくれるか」と問う旧主に、「一命を賭して微力を尽くします」と答える惣三郎。
調べを進めると、お家騒動の先にまたしても幕閣の陰謀が渦巻き、その行く手には、寒月霞斬りを破る"一期一殺剣"が立ちはだかる――。
完本 密命 巻之七 初陣 霜夜炎返し
徳川吉宗の発案で武術を奨励するための剣術大会が催されることになった。金杉清之助の元にもこの試合の内容がもたらされ、道場の代表選抜の試合に向けて一日一食、睡眠時間も削って、無心に自らの剣の限界を突き詰める孤独な闘いをしていた。
父惣三郎から送られた新藤五綱光が丹精込めた刃と、葉月が手縫いした白鉢巻きを手に、清之助は試合にのぞむ。
最近は、寝るまでに2〜3冊読むことが多くなりました。
家族には全く呆れられています