最近読んだ本
佐伯泰英
朧夜ノ桜 ─ 居眠り磐音江戸双紙 24
梅香漂い、江戸が小正月を迎える頃、佐々木磐音はおこんとともに麻布広尾村に出向いていた。御典医桂川国瑞と織田桜子の祝言への列席であったが、折しも、界隈で横行する不逞の輩が花嫁行列を塞ぎ……。
白桐ノ夢 ─ 居眠り磐音江戸双紙 25
神保小路に初夏の陽射しが降りそそぐ頃、佐々木磐音、おこん夫婦は尚武館道場で穏やかな日々を送っていた。そんな折り、西の丸に出仕する依田鐘四郎を通じ、家基より予て約定のものを手配いたせとの言伝がもたらされるが・・・・・・
紅花ノ邨 ─ 居眠り磐音江戸双紙 26
百日紅が咲き誇り、江戸が晩夏に移ろう頃、佐々木磐音は吉原会所の若い衆とともに奥州道中を北へと向かっていた。奈緒の嫁いだ紅花大尽前田屋に奇禍が降りかかる騒ぎが起き、山形藩も関わっているというのだが……
石榴ノ蠅 ─ 居眠り磐音江戸双紙 27
出羽山形からの帰路、俄雨の宿場で磐音は、追手に襲われた若い侍を助ける。江戸に戻り、おこんと出かけた先で出くわした南町奉行所の笹塚孫一からは、またもやっかいな頼みごとが持ち込まれた。一方、御典医の桂川からは家基の要望がもたらされるのだが、桂川の周囲にも、田沼派の黒い影が忍びよる。磐音が取った策とは…。