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最近読んだ本

佐伯泰英

再建 吉原裏同心(12)
再建前夜の吉原。幼い孫娘のおみよを連れ、地蔵を背負った遍路が現れた。
先の大火で亡くなったおみよの姉で、遊女だった小紫の代わりにおみよが身売りをするというが、
姉娘の死には、思いもよらない真実が隠されていた。
そしてついに長く続いた仮宅商いが終わり、新しく普請の成った吉原に住人たちが帰ってくる。
華やかな帰還の道中の陰に、卑劣な企みが潜む!

布石 吉原裏同心(13)
神守幹次郎・汀女夫婦は、札差の伊勢亀半右衛門から薄墨太夫との川遊びに誘われるが、それを機に新興札差・香取屋武七の魔手が忍び寄る。
江戸の経済を牛耳る札差筆頭行司の座を巡り、半右衛門と暗闘を繰り広げる武七の背後には失脚した田沼意次一派の影があった。
次々と襲いくる敵! 蔵前と吉原、二つの町が今、大いなる陰謀に巻き込まれようとしていた――。

決着 吉原裏同心(14)
かつて花魁を務め、今は切見世に落ちた女郎の白川が斬殺された。
吉原会所の用心棒、神守幹次郎らの調べにより、哀しき過去の因縁が明らかになる。
一方、江戸の経済を司る札差筆頭行司の座を狙う新興札差・香取屋武七との闘いは吉原をも脅かしていた。
香取屋の背後に死んだはずの田沼意次の影が見え隠れする中、一派との戦いに決着をつけるべく幹次郎が動き出す。

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