11月24日は、ダーウィン著「種の起源」が出版&東京天文台が設置&鰹節の日&オペラ記念日&思い出横丁の日
【ダーウィン著「種の起源」が出版】
1859(安政6)年11月24日、イギリスの自然科学者で卓越した地質学者、生物学者でもあった、チャールズ・ダーウィン氏の著書「種の起源」が発行されました。
原題:On the Origin of Species
ダーウィン氏はこの著で、全ての生物種が共通の祖先から長い年月をかけて、自然選択プロセスを経て進化してきたことを主張していて、生物は常に、環境に適応するよう変化し、種が環境に応じて分岐していくことで、多様な種が生じると説きました。
一般的に、ダーウィンの進化論と呼ばれているこの説は、当時考えられていた生物学の根本となる宗教的信念を否定することになったため、科学的なことだけでなく、宗教的、哲学的論争をも引き起こしました。
ダーウィン氏によってもたらされた科学的な発見は、以後、修正が施されながらも、生物多様性に一貫した理論的説明を与え、現代生物学の基盤とされています。
その後発見された各種生物の生体研究や、科学技術が進むにつれ、近年では、ダーウィンの進化論に対して、研究者の間でも否定する向きがだんだんと強くなってきている傾向にあります。
そして、この日は、Evolution Day(進化の日)として、国際的な記念日に制定されています。
【東京天文台が設置】
1921(大正10)年11月24日、東京都麻布区(現:港区麻布台)に、東京大学が管理する「東京天文台」が設置されました。
当時は、麻布周辺の開発が進み、周囲の明るさが増すなかで、天体観測がだんだん困難になっていったことを受けて、1924(大正13)年には、東京都三鷹市に移転されています。
その後、1988(昭和63)年には、それまでの東京大学管轄から、現在の文部科学省管轄へと移行され、名称も「国立天文台」と改称し、稼働が続いています。
そして、この日は、東京天文台設置記念日として制定されています。
【鰹節の日】
鰹節のトップメーカー・ヤマキ株式会社が、いい(11)ふ(2)し(4)の語呂合わせにちなんで、11月24日に記念日を制定しています。
現在、多くの鰹節で使用されている「燻乾(くんかん)製法」を考案した、角屋甚太郎(かどやじんたろう)氏は、食べ物の保存が難しかった江戸時代に、鰹を燻(いぶ)して水分を取り除き、良質なかつお節カビ(=菌)を付着させることで、悪カビの発生を防ぐ手法を見出しました。
燻乾製法は、当時から大変重宝され、日本独自の出汁文化の原点と見る向きもあります。
《余談》
燻乾製法以外にも、日本では古くから、
冷燻:主に東北地方やアイヌ文化:冷凍サーモン、魚のソルベ、他
温燻(≒蒸し料理):ソーセージ、ハム、他
液体燻製(≒ 下味付け):乾燥燻製:干し柿、干瓢、他
上記の食品加工技術が盛んで、四季のある日本にあって、その土地や地域ならではの自然を活かした、独自加工技術が培われてきた歴史があります。
また、鰹節の燻乾製法を考案した角屋甚太郎氏の功績を讃え、同氏の忌日の10月28日は、「お出しの日」として、記念日が設けられています。
【オペラ記念日】
日本で明治以降初のオペラが、1894(明治27)年11月24日に上演されたことにちなんで、記念日が設けられています。
この時上演されたオペラは、演目:グノー作曲「ファウスト」、場所:東京音楽学校奏楽堂(現:東京芸術大学)で、オーストリア大使館職員も出演し、ドイツ海軍軍楽隊長で、日本国歌の「君が代」の編曲を手掛けた、フランツ・エッケルト氏が指揮を執り、豪華な上演でした。
【思い出横丁の日】
新宿駅(東京都)西口の一画に位置し、昭和の風情が残る飲食店が建ち並ぶ商店街、通称:思い出横丁は、狭い雑多な店が軒を連ねるも、人情、旨さ、安さで、誕生当時から絶大な人気を集めていました。
が、1999(平成6)年11月24日に、思い出横丁で火災が発生。
約70軒あった店舗の内、28軒が全半焼してしまいました。
火事に気付いた多くの一般客の働きかけもあり、大火災ながら、幸いにも死傷者は出さずに済んでいます。
火災事故の教訓を忘れず、防災意識を高めるとともに、これまで支えてくれたお客様への感謝を伝えていくことを目的として、東京都新宿西口商店街振興組合が自戒の念も込めて、記念日を制定しています。
(以上、ネット検索より)