🐈‍⬛クロノラセブン・ブルース 002／スーザン 005

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そして、その日から、ボクは自分のことを『クロノラセブン』だと思うことにしたんだ。

ご主人が、いや、元ご主人が、スマホで『ウルトラセブン』っていうのを観ていて、セブンは強いんだって知って、だからボクも強くなるんだって思ったからなんだよ。

あ、そうだ！

決して、『ノラクロセブン』って言っちゃダメだよ。

ボクは、『クロノラセブン』だからね。

そこを間違うと、大変なことになるから、くれぐれもよろしくね！

というわけで、野良生活で一番困るのは、やっぱり食事なんだ。

ボクはかわいいから（って思い込むことにしたんだ）、人間が食べ物をくれるんだけど、いつもってわけじゃないから困るんだよ。

だから、食事にありつけないときは、じっと我慢のクロノラセブンなんだ。

でも逆に、もらいすぎる日もあるんだよ。

「お腹いっぱいだからいらない」とは言えないから（人間語がしゃべれないしね）、そんなときは無理してでも食べるんだ。

その人間から、二度ともらえなくなると困るからね。

ボクも、生きて行くために結構気をつかってるんだよ。

あ、寝るところは、ちゃんと確保してるよ。

押し掛けて来られると困るから、場所は教えない、絶対にね。

雨だって、風だってしのげる、最高の寝床なんだ。

ボク、生まれてからずっと飼い猫だったけど、野良生活に柔軟に対応してるんだ。

エライだろ！

（スーザン 006へつづく）