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がんばる理由がまたひとつ。

「ってきらんさん!?」

絵森さんがまるで私をご存知かのように声を上げた瞬間、私の脳内は真っ白になりました。喜びというより、衝撃によって。

その衝撃の根源は、「なんで私のことを知っていらっしゃるのだろう」という疑問でした。

私が絵森彩さんに抱いている情熱は「推し」と定義してあまりあるものであることは断言できます。

それはそれとして、私はあまり絵森さんのツイートにリプライを飛ばしたりだとか、ファンレターを送ったりとかはできていません。やったことと言えば、3rdの北海道公演で一度フラワースタンドを出させていただいたくらい。

要するに、認知されるに値するようなアピールをこれまでしてきたわけではないし、そもそも私は推しに認知されたいとか強くは思わないタイプで、本イベントも単に一人のファンとして感謝の気持ちを伝えたいなって思って参加させていただいたまでなんですよね。

それでも、絵森さんは私のことを知っているらしくて。そのきっかけが全然思い当たらなくて。湧き上がる「どうして?」に一瞬頭を支配されました。

その理由は、続く絵森さんの言葉ではっきりすることとなります。

「あの、頑張ってきた人!?」

ここでいう「頑張ってきた」の対象に関しては心当たりがありました。

私は、かつてラブライブ!スーパースター!!2期12話の哲学に背中を押され、夢を叶えるために作品を離れたことがありました。きっとそのことを言ってくれてるんだ、と。

でも、私はこのことを絵森さんに直接伝えたことはありません。SNSでメンションもしていなければ、ファンレターにも書いてない(そもそも人生で送ったことない)。

でも、絵森さんはこれを知っていてくれた。一人のファン以上の何者でもない私が起こした行動のひとつすら、覚えていてくれた。

私には、キャストさんから私たちファンがどのように見えているのか見当もつきません。でも、絵森さんの言葉を受け取って、きっと想像よりずっと「気づいてくれてる」んだろうなって思ったんです。

絵森さんがファンの様子をある程度把握しているであろういうことはライブのMCなどから分かっていたつもりでした。でも、ここまで深く理解してくれているとは思わなかった。

この経験を通して学んだこと。キャストさんは、私たちが思っている以上にファンのことが見えているし、見てくれている。それこそ、その行動に関する言及を、お渡し会のひとつのトークテーマとしてポンとお出しできるほどに。

だったら、私がやってきたこれまでの企画も、もしかしたら見てくれているのではあるまいか?

それに懸けた想いが彼女らに届いて、もしかしたらちょっとでも励みになっているのではあるまいか?

真偽のほどは分からない。ただの思い上がりに過ぎないかもしれない。

でも立ち止まってはいられない。たくさんの素敵をくれたあなたたちに、少しでも恩返しをしていきたいんだ。

がんばる理由がまたひとつ。かつて私を救ってくれた、24時間捧げちゃうような夢をくれたLiella!のみんなに、大好きを届けたいから。

これからも全力で走っていきます。だから見ててね。

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