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どこまでも光を追うよ

『さいこうをこえる』

きたる8月3日・4日は神奈川公演・Kアリーナ。三ヶ月にわたって繰り広げられたLiella! LIVE & FANMEETING TOUR ~心・技・体!極上大冒険!!~、その幕引きがいよいよ目前に迫っています。

あなたはこのファンミーティングツアーのどの公演に参加してきましたか。訪れた先の都市で、どんなものを食べましたか。どんな景色を見ましたか。どんな想い出を結びましたか。

あなたにとって、このファンミーティングツアーはどんな季節でしたか。

きっと色もカタチもそれぞれなのでしょう。Liella!に何かを懸けてきた人の数だけ、また答えもあることでしょう。

今回の記事は、私が見つけてきたその「答え」を記すためのもの。二度とこないこの季節を、私の中で永遠の宝物にするためのもの

よろしければお付き合いをよろしくお願いいたします。

二度と来ないこの季節をずっと
泳いでいきたい ときめきを探して

「水しぶきのサイン」より

「最後」から「最高」へ

この話を始めるに先立って「このツアーが始まる前の自分」がどのようなあり方をしていたのかについて語らせてください。

5th LoveLive!は、私にとって"最も後悔した季節"でした。

「ラブライブ!から勇気を受け取って、自分が頑張る力に変えていく」というのが、私の基本的なラブライブ!との向き合い方。しかしながら、5th LoveLive!福岡公演の折に、ラブライブ!スーパースター!!の信じ方を見誤り、ついに「頑張る方法」を忘れてしまったのです。

あんなに想いを懸けてきたのに、あんなに素敵なライブだったのに、私は何も受け取らないで、受け取れないで帰ってきてしまった。

悔しい。悔しい。悔しい悔しい悔しい。

東京公演や応援しているキャストさんのバースデーイベントを経て、少しずつ心は前を向いてきたけど"頑張ること"はずっとやりたくてもできないまんま。そんな「最後(さいこう)」の状態で迎えたのがこの季節でした。

頑張りたいのに頑張れない、進んでまた止まるの繰り返し。もう私はラブライブ!スーパースター!!のファンとして本当に終わってしまったのかもしれない。

そう俯く自分を「そんなことない」って引き留めてくれたのが第1章の公演たちでした。

「弱音六弦にして響かせろ」

第1章初演、CatChu!愛知公演。

あの時の「全力ライオット」にどれだけ救われたか。そのフレーズのひとつひとつが、消えかけていた心の炎をもう一度熱く灯してくれた。「こんなとこじゃ終われないよ」って本気で思わせてくれた。

あの時の「Free Flight」でどれだけ泣いたか。4th LoveLive!でこの楽曲を受け取ってから、「誰かの勇気へと変わるなら」って歌えるかのんさんの姿にずっと憧れてきた。もう一度この楽曲を聴けたことで、かのんさんみたいな素敵な人になりたいなって頑張れていたあの頃のキモチをもう一度取り戻せた気がした。

あの時の「ディストーション」がどれだけ嬉しかったか。伊達さゆりさんが「一緒に歌ってください」って言ってくれた瞬間、自分の中でこの楽曲が鮮やかに色づくのが感じられた。「いつの日かきっと」って歌詞を、ありったけの想いを込めて歌って、自分の未来が再び輝いていくのを願った瞬間を忘れない

こうして私は友人と別れたあと、すぐに"次の頑張り"を始めました。怖い気持ちはまだあったけど、踏み出した足が止まることはもうなくなっていました。

第3回 ラブライブ!スーパースター!!座談会 ~心・技・体!極楽座談会(ポップトーキング)!!~の様子。
参加してくれたみんな、ありがとう。おかげでようやく前を向けた気がするよっ!

「越えられるはず 今の私なら」

ひとつやり切った先で迎えた新潟公演は、壁を吹き飛ばして一歩踏み出す覚悟を決めた自分を祝福してくれるかのような内容でした。

「不可視なブルー」の歌詞が「愛知公演を迎えるまでの頑張れなかった自分」と。そして直後の「カメリアの囁き」の歌詞が「愛知公演を越えて情熱を復活させた自分」と。あまりにも強くリンクしたんですよね。

カバー枠が「色づいて透明」なのも嬉しくて。ラブライブ!スーパースター!!に出逢ってから、私の心はさまざまな経験で"色づいて"きました。頑張れない自分がいたことで抱くこととなってしまった心象も、きっとその一環なんだと思います。

だからこそ、自分の中にある「透き通ったままの変わらない心」を改めて感じることができたのが嬉しくて。これからも、ラブライブ!スーパースター!!を信じて、自分らしく応援していくことへの自信を受け取りました。

「なんか泣けちゃうほど大事だよ」

第1章最後の舞台であった大阪公演。ついに推しユニットの5yncri5e!とご対面!

いいえ、当時はまだ「自分の推しユニットは5yncri5e!なんだ」って胸を張って語れるほどの自信は持っていなかったのかもしれません。

確かに、この公演の前の時点で、間違いなく他のユニットより刺さる曲は多かったように思います。パフォーマンスを見ていて、一番幸せになれるユニットであったとも。

でも「私は5yncri5e!推しなんだ」って、心が煮えたぎるかのような確信をしたことはまだなくて。ひと足さきにCatChu!やKALEIDOSCOREでそれに近い熱さを受け取ってきちゃったものだから、もしかして自分って自分が思っているほど5yncri5e!推しではないのかもな〜、なんて思いながらオリックス劇場に踏み入りました。

…大阪公演は、そうやってふわふわしている私に「あなたが感じている想いは嘘じゃないよ」って大きな声で伝えてくれるかのような舞台でした。感じていつつも見えていなかった「自分が5yncri5e!に惹かれる理由」が、鮮明な情報になって一挙に流れ込んできたんですよね。

いま私が5yncri5e!の魅力をひとつ挙げるなら「心の距離」が近いことなんだと述べると思います。これっていざ心を固く結んでみたときにようやく気づけるもので、だからこそこの舞台を経てようやく鮮明になったものなのでしょう。

「会いにきてよかった」と心の底から思わせてくれる力を持った5yncri5e!がやっぱり一番大好きだなと、確かな実感を胸に抱きながら、大阪の舞台に、第1章の物語に手を振りました。

「誰かの勇気へと変わるなら」

4つ目の舞台、宮城公演。久々の仙台帰省!

愛知公演の折にも語ったとおり、「Free Flight」の「誰かの勇気へと変わるなら」というフレーズが私に与えた影響はものすごく大きなもので、烏滸がましいながら「私も誰かに勇気をもたらせるような人間になりたいな」って強く思い、自分なりに行動してきました。

それが勘違いでも叶ったかもって思った瞬間が宮城公演の直前に訪れました。半年間ラブライブ!を離れていたとある後輩が帰ってきたんです。

その後輩は、かつて私が夢を叶えるためラブライブ!を離れた姿に感銘を受けてくれたようで、同様の行動をとり「自分なりのスーパースター」を叶えるべく尽力していました。

夢を掴み取った彼は、私への大きな感謝を示してくれて。ようやく私も誰かの夢の背中を押せる人間になれたのかなってちょっとだけ思えたんです。

その経験を踏まえて受け取った「Free Flight」。私の心は初めてその歌詞を「尊敬」ではなく「共感」で捉えてくれました。自分が望んだ理想の在り方に手が届いた嬉しさにぼろぼろ涙を流したあの夜を忘れません。

あの日の喜びをずっと大切に、それでも現状に満足しきることなく、ラブライブ!スーパースター!!と駆け抜けるいまを謳歌していきたいです。

「いつもおんなじなんて言わせない」

次に向かったのは福岡の舞台。5th LoveLive!にて、私が一度頑張れなくなってしまった因縁の場所

この公演を楽しむことができなかったら、きっとこれからもずっと辛い記憶が私のラブライブ!スーパースター!!に昏い影を落とし続けることになってしまう。

もう一度、あの場所で。福岡での想い出を、最高のものに塗り替えるんだ

出演するのは推しユニットの5yncri5e!。Day2公演の日は奇しくも私の誕生日。奇跡のように全てが重なって、いつの間にかこの公演に懸ける熱量は凄まじいものになっていました。そして迎えた公演当日。

お贈りしたフラワースタンドに関して、たくさんの嬉しい言葉をいただいて。打ち上げ中に誕生日を迎えて、みんなから温かい言葉を受け取って。気がついたら福岡への恐怖心なんかすっぱり忘れて、幸せな気持ちでいっぱいになっていました。

福岡公演でお贈りした鬼塚姉妹のフラワースタンド。
協賛してくださった皆様に心より感謝を申し上げます。

Day2夜公演も終盤に差し掛かった頃。この二日間の想い出を心に浮かべながら、「今日は本当に人生で最高の日かもしれないな」なんて思った瞬間。

大好きな絵森彩さんが、ぽろぽろ涙を流し始めました。そんな絵森さんに、岬さんは「"涙は一番嬉しい日に"こぼれるもの。だから、今日は泣いてもいいんだよ」って言葉をかけたんです。

あまりにも衝撃的で、正しい感想なのかはわからないけど嬉しくて。

私にとっての「一番嬉しい日」に、絵森さんも同じことを想って涙を流してくれている。5yncri5e!と私の「結び」を、この上なく感じた瞬間でした。

あっという間に時間は過ぎ、空港のロビーに辿り着きました。ホームで福岡を離れる瞬間を待っている数十分の間、ずっと涙が頬を伝っていました。寂しくて、幸せで。

そのときに初めて気がついたんです。福岡から離れたくなくて泣いちゃうくらい、この場所が大好きになれたんだなって。悔しい記憶なんて全部塗り替えて余りあるくらい、素晴らしい想い出がつくれたんだなって。

5yncri5e!から受け取ったものの大きさを噛み締めながら。そして、またひとつ大きな「願い」を噛み締めながら。帰りの便の搭乗口へ、ゆっくりと歩いていったのでした。

「またラブライブ!スーパースター!!のライブで福岡に来れますように!」

「もうちょっとだけ一緒にいてよ」

ついに第2章最後の公演である埼玉の舞台へ。

縁あってこのツアーにここまで合計14公演参加することができた私。現地で見れない公演もあったけど、その中でも唯一全都市で当選した時間帯の公演がありました。それは「Day2夜公演」です。

全ての都市において、Day2夜公演限定で取り入れられた演出がありました。それは「きんぐゆいがおーが背鰭が色を取り戻す瞬間の描写」および「残りのツアー日程表の公開」です。

私は、きんぐゆいがおーが徐々に色を取り戻していくさまを、ツアーの最後が少しずつ迫っていくのが視覚化されるさまを、一つ残らず目撃してきたんです。だから、埼玉Day2夜公演の幕引きには、途方もない寂しさがありました。この楽しかったツアーの季節にも、ついに終わりが迫ってきているんだなって。

でも、幕間アニメでKALEIDOSCOREのメンバーは「永遠に時を止めること」ではなく「先へと進み、新たな景色を見届けにゆくこと」を選択し、自ら行動を起こしていきました。

いまこの瞬間が続いてほしいキモチは確かにあります。でも、いつか終わりに直面したとしても、きっとラブライブ!スーパースター!!はその先でまた素敵な景色を見せてくれると信じられるから。

私も止まらずに一歩一歩未来へ歩んでいきたいと心から思わされました。最後の最後まで、全身全霊でこのツアーを楽しんでいきたいなって思えました。

いつだって別れがあって出逢いがあるもの。「本当の夢はとまらない」ものだって、最初に教えてもらった時のことを想い出しながら、埼玉の舞台を後にしました。

本当の夢はとまらないんだね
いま心が駆け出すんだ

「START!! True dreams」より

「最高」から「最光」へ

ここまでお付き合いありがとうございました。

私はここまで駆け抜けてきたこのファンミーティングツアーの期間を「人生最高の季節」だと思っています。

全ての公演で素敵な「意味」を享受できた季節だったから。

CatChu!と、KALEIDOSCOREと、5yncri5e!と、そしてたくさんの仲間たちと、心を結んで走ってこれた季節だったから。

苦しいも楽しいも寂しいも嬉しいも、全部全部抱きしめて、全力でやりきってこれた季節だったから!




…でも!!!!!!!!!!!

こんなところで満足する気なんてさらさらない!!!

私はどこまでも光を追いかけたい!Liella!と一緒に夢みつづけたい!いつまでもいつまでも私の中で輝き続けて、どんな時も心を眩く照らしてくれるような季節を、「最高」を超えた「最光」の季節を、絶対に叶えたい!

どこまでも光を追うよ

「プライム・アドベンチャー」より

神奈川公演は確かに「人生最高の季節」の幕引きの舞台だ。でも、3期の季節の最初の一歩だ。きっと「人生最光の季節」のスタートラインだ!

みんな、全身全霊で楽しもう!そして、一緒に叶えにいこう!

『楽しむ準備はいいかい? Ready? Ready! あとちょっと!』

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