クソマジメと真面目
もしもマジメな生徒ばかりだったら、
それはそれはセンセイの仕事はラクだろう。
マジメな生徒は、
センセイの言うことを素直に聞き(服従)
まわりの生徒と同じように振る舞い(同調)
センセイの喜ぶことを言われなくとも実行(忖度)
いつも目の前のことに一生懸命取り組む(近視眼)
部活では、
休日もなく、日々、長時間練習させられ、
疲労で頭を使う余裕を奪われ、
やたら大きな声の挨拶を強要される。
試合で負けても許してね、と言わんばかりに。
学校は社畜養成所なのか。
真面目とは、
本当の自分の心の声に耳を澄まし、
自分の良心や正義感や哲学に誠実であること。
もし、心の声に反することを強要されたら、
サボる。
それは良心的徴兵拒否のようなものだ。
サボとは、フランス語で木靴。
かつて、過酷な条件下で働かされていた工場労働者が、木靴で機械を蹴っとばして壊して、たたかったことが、サボるの語源である。
そう、サボるとは、志高い勇気ある行動なのだ。
怠けるとは、似て非なるものである。
自分の良心に反することを、
マウントされ強要されたら、
人はいとも簡単に心を病む。
それで鬱になって学校を休んだ教員を、
何人も見てきた。
マジメな、いやクソマジメな教師は多い。
本当の自分の声ではなく、
「上」の声をよく聴く教師だ。
何も考えず、ただ目の前のことで忙殺されれいる。
クソマジメな教師が、
クソマジメな生徒を量産する。
この負の連鎖を止めるのが、
残り少ない我が教職員人生の最後の仕事だ。
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