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ケアと思い出

あぶない。TVerギリギリだった
リエゾン5話。これはアカン。泣ける

親をケアする
自分しかいないと思う
うまくできなくてごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい

家庭の中は密室で
そこにはたくさんの秘密の物語がある

ただ、余裕がなかっただけなのだ
ただ、良かれと思っただけなのだ

象の不機嫌は蟻に致命傷なだけなのだ


私の中の無力な子どもが
向山先生に抱きしめられておいおいと泣いていた

助けてほしかった
私の代わりに誰かにお母さんを助けてほしかった
私では足りなかったごめんなさいと泣いていた

ほんとうは

お母さんが助かって、その次に私も助けてほしかった


役に立たなくてもいい
ただそこにいていいと言ってもらいたかった
こっちを見てほしかった

学校で色々しんどかった
でも言えなかった
これ以上母に空気を入れたら
パチンと弾けてしまいそうで

私もパンパンだった
母もパンパンだった
2人ともパンパンに張り詰めて、
でもそんなことなんでもないみたいに
風船みたいにふわふわしていた


でもちがった
お母さんが笑っていなくても
私は笑っていい
私と母は別の人だからちがっていていい

私はふわふわしないで
お母さんを傷つけることを恐れてばかりいないで
たまには心の中のトゲトゲを出して
自分の気持ちで生きていていい


もちろんこれは私の物語
母には母の物語
お互いにうっかり主人公を間違えてしまった
こともある私たちの物語
やっと「私」の物語を始めよう
少しずつ


リエゾンはしんどい
でもがんばって見ている


自分の気持ちにフォーカシングしてみる
まだ隠していることがありそう

いいんだよ、
どんなにズルくてカッコ悪い自分でも
どんなヒトデナシな自分でも
トゲトゲでも
私は私を見捨てない
出ておいで、いつか


そんな横で息子がたまたま録画の金ロー
「思い出のマーニー」を観ている

アンナちゃん
うん、この子も私だ

不器用でトゲトゲ
恩知らずで愚か
大事なものが全然見えてない

自分が可哀想で悲しくて
カチカチでズルイところがある
背伸びして大人ぶったところと
赤ちゃんみたいなところがある

好きな人にだけ特別扱いで
嫌いな人には残酷になれる

弱くて
反射的に自分を守る仕草が出てしまう
肝心なところで自分本位が出て
周りとうまくやれない

そうだな

ふわふわしていた自分と
トゲトゲしていた中身

アンナちゃんの不機嫌を見ても
不器用を見ても
昔よりずっと嫌じゃなかった

なにかが少しずつ瘡蓋になって
痛みを遠ざけている

そんなふうに思う




もちろんよ、許してあげる。
あなたが好きよ、マーニー


「もちろんよ、許してあげる」
そうやって思い出を手放していく
まずは思い出さなくてはね


女の子は秘密が好きだ

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