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【マリーアントワネットの絵に描いたケーキと悪魔的クリアのアスレチックと子どもの尊厳と】

※長いよ

今月は土曜日に使うデイサービスを節約?して、ネズミくんにここぞとばかりに4連休の祝日のうち3日をデイサービスに行ってもらうことに。

その分をチビ達のお出かけに充てていて。

普段どうしてもネズミくんに母の手と目と意識を取られてしまう下の子ら孝行。デイサービスのありがたさだと思う。甘えられる恩恵には思い切り甘える。

ネズミくん自身もデイでお誕生日を祝ってもらったり楽しく過ごせたようで。

さて3日間全部出かけると親の体力がもたないので、活動→休み→活動、と中休みを設けて2日間のお出かけ。しかも休日のデイは平日より短くて、4時頃帰ってきてしまうので近場でササっと。

初日は釣り堀へ。

釣れたのは全く集中しないでフラフラと場所替えしてばかりいた母のみでした。釣れなかった他のメンバーからは「ツマラン」と不評でした。

元々フナ捕りで魚にハマった三男の熱いリクエストで行ったんだかんね?「エサが臭くてヤダ」ってそんなん知らんがな。

中休みはシーツを全部洗って、布団を干して…チビ達は宿題を片付けて… 今時は丸付けまで親の仕事となっているので宿題丸付けまで待ちの母は暇なので宿題をする息子達の顔をスケッチし始め…というまったりした1日に。

スケッチは三男の顔は上手くかけたんだけど次男はイマイチ…なんでやろ…そんなこと言うとまた次男が拗ねるのでヒミツ…最終的に実家の猫を思い出して描く、という流れに。三男の描いた猫が一番可愛くて優勝。

いやー子どもの絵には敵いません。いいな、子どもの頃にいっぱい絵を描いてもらって写真に残しておくといいな。子どもの絵ってステキ…。

そんなことをしていたら宿題なんてさっぱり片付かないけれど…まぁそんなもん間に合わなかったら答えの本も貰ってることだし、最終的には答えをまるっと教えたらよろし、と鷹揚に構えている。

たっぷり休んで英気を養ったので今日はアスレチックへ。

母はグラグラするロープの輪に足をかけて渡るコースで右足と左足がもの別れになり股関節脱臼しそうに… あとロープにぶら下がったら腕がねじ切れるかと思った…

#自重 (じじゅう)を忘れてはいけない…自重(じちょう)しなければ🐷

さすが体重の軽いチビ達はサッサカ進んでいく…意外だったのが三男がすごく意欲的でしかも怖がらずに体を上手に使ってコースをほぼほぼ攻略したこと。

次男の方が体の使い方が不器用だった。そうかーこういうところも母に似ちゃったかー。三男が攻略したコースをそっと傍へコースアウトする次男。三男から「ちゃんとやらなくてズルい」と言われる次男。

(違うんやで、兄ちゃんはやらないんじゃなくて、やれないんやで…)と心に思いつつ、うまい言い訳が出来ずに「ズルなんかしてないよ!」とほっぺを染めて怒鳴るドダックの次男をサラッと庇う。

「いいのいいの、次男は『悪魔的に』クリアしたんだから」

(えっ?ホントにいいの?)ともの問いたげな次男を目顔で制す。いいのいいの、これで大丈夫だしホントにいいよ。

わが家は旦那とチビがカイジファンなので(趣味嗜好がやたらと似てるんだよなぁ旦那とチビ…やはりその辺りも遺伝かしらねぇ)「悪魔的」というワードは響く。

狙い通り三男は(ついでに旦那も)まんまと母の口車に乗せられて「そっかー悪魔的かー(カッコいいな)」と納得するのでそのまま全部それで押し通す。兄のプライドをこっそり守るのも楽ではない。(しかし旦那よ、お前さんはもう少し何か感じてくれ…いやいいけど)

にいちゃんだからな、弟ができることが自分にできないのはつらかろう。。。

でもホントにいいんやで。アスレチックができることが兄の証明ではない。

あなたにはいつもゲームの順番や弟のルール違反を譲れる許せる優しさがある。でもそう言ったらそれは「譲らなくちゃ(許さなきゃ)いけない」の呪いになってしまうから口に出しては言わないけれど。

でも母はあなたのそんなとこが密かに好きだし尊敬してる。

だからアスレチックは別にできなくてもいいんやで。(と心で話しかける)

自分のできないことをできないと真正面から受け止めて認められるようになるのはたぶんあと20年くらい経ってから…私がそうだから…なのでそれまではうまーく自分を誤魔化して自分の尊厳を守るんやで。母はいくらでも誤魔化すのを、キミの尊厳を守るのを、こっそり手伝ってやる。そんなもんチョチョイのチョイだ。

客観的事実があって、社会の基準があって、学校のルールがあって、家庭のルールがあって…そのどれもが大切だけれど、でもそのどれよりも大切なのはあなたの尊厳を守ることなんだよ、あなたが子どものうちはね。

たかがアスレチックのコースアウト。でも子どもの心にとっては一大事で、実は自尊心の危機でせめぎ合いだったりする。

子どもの視野と心は狭いのよ、びっくりするくらい。母で妻でパートさんで…とたくさんのフィールドと視点を持つようになった私は大人になってついつい忘れてしまいがちだけど、子どもって「私」だけで人生と勝負してるから、一個の失敗で世界から全否定されたくらいダメージを負ってしまうことがある。その辺は気をつけないといけない。

あらゆることが、世界から自分を否定する。そんなようなことが、学校でも、家庭でも、沢山ある。弟と比べて、友達と比べて、漫画の主人公と比べて、いつでも負けてしまうキミを、キミ自身がかけがえがなく大切に思うために、キミの10倍母ちゃんは君を大事にしてやろう。多少のルールは曲げても。いや、ルールではないかな、物事の解釈というか。袋小路の突破口をサクッと作ってやる。

できなくても、いい。
そのままであなたは素晴らしい。

ズルをしても、サボっても、それがあなたの「心にとって必要」と判断できることならば、母はそれを守る。

あなたがそれを「自分でなんとかしたい」と思える強さを身につけるためには、弱いところをケアしてもらう安心がまずは必要で。

色々と損なわれる速度が早すぎる今の世の中ではケアと安心が間に合わないことがたくさんある。

ならばその間はキミは自分を守ることを優先していい。

強くあれ、と社会のルールに乗せることも大切。でも強くあれ、と鍛えられるのは、まず安心を手に入れている土台がある場合だと思う。そこが欠けているときに頑張れとお尻を叩くことはその子の自尊心を削り取るのではないかと思う…個人的に。

そのあたりの塩梅は難しいけれど。その辺りは母の直感と経験と学んだ知識で、子どもの個性と合わせて総合的に判断するしかない。必要な緩みと許してはいけない緩み。違いはどこだろう。

社会に出てからも、出る前も、子どもだって大人だってたくさんいくらでも傷つく場面はある。キミが自分で自分を大事にするやり方を覚えるまでは、代わりに母ちゃんがキミを存分に大事にしてやろう。

屁理屈は得意中の得意だから、真面目すぎて優しすぎて不器用で口下手なキミの代わりにステキな言い訳をいくらでも考えてあげる。うふふ。任せておけよ。

と、わけのわからん理屈で心を熱く燃やしつつ、アスレチックに脂肪を燃やしつつ…

コロナで体重激増の母はアスレチックを全部やってたら脂肪が燃える前に命が尽きるので出来そうなヤツだけ……炎天下とはいえ全部木陰で涼しかったけどね…なんせ運動不足すぎて関節がヤバヤバで…帰宅からこっちもうすでに身体中が悲鳴をあげていて、夜のゴミ捨てができそうもない…明日…やれるかな…うう…

さすがはアスレチックで、毎日数百歩しか歩かないと評判の私のスマホ万歩計が今日だけで8000歩を越えるという快挙!しかしその代償は大きい…いたた…

普段動かない人が急に半日ロープにぶら下がったりよじ登ったりしたおかげで身体もバキバキだし、明日は順番で言うと「休む」の番でステイホームの予定でおあつらえ向きなんだけど…

「でもネズミくんも家族でお出かけしてあげようよ」とか言うお出かけ好き(本人曰く、お出かけ好きではなく家にいると全員スマホやってて構ってもらえないから出かけたいのだとか…このかまってちゃんめ)の旦那氏の要望により明日も出かけるかもしれません…肉離れで身体がバラバラになっていなければ…うう…

そういえば家に話し相手がいないと嘆く旦那との今朝の会話。

ツマー「家に話し相手がいないならテレビを見ればいいじゃない」

ヲット「こいつはとんだマリーアントワネットだ。テレビには話しかけられないだろう?」

ツマー「えっ?話しかけないの?」

ヲット「えっ?」

ツマー「えっ?」

#マリーアントワネットの食べていたのが絵に描いたモチならぬ絵に描いたケーキでむしろお気の毒様だった模様 …泣けるね

苦しい練習に耐えて自分で自分を持ち上げるオリンピック選手はすごい。でも苦しい心に耐えて悪魔的にクリアして、アスレチックを最後まで心折れずにやり通したウチの息子もすごい。どちらも尊い。

#尊厳とは …(哲学…ではなく、むしろわかりやすく具体的に)このホームページの定義と解説が平易でわかりやすかった。
https://kaigolab.com/column/33148

「みじめな思いを強要されないこと。」高齢者介護や障害者福祉でよく見かける言葉ではあるけれど、イマイチ意味がわかりにくい。立場の弱い人ほど尊厳を大切にされる必要がある。

ちなみにウェブ辞書だと「とうとくおごそかなこと。気高く犯しがたいこと。またそのさま。」(デジタル大辞泉)…ふんわりしていてわからん(^_^;) 

「尊厳を保障するとは、その人の体面を貶めず、名誉や自尊心を傷つけない、ということ」と書かれたページもあった。いろんなページをザーッと見て(介護と憲法のページが多かった)、上の「みじめな思いを強要されないこと」が一番わかりやすく、私のイメージにしっくりきた。その解釈に至る解説もよかった。

発達障害や色々な凸凹や困難を抱える子の場合、教育現場でみじめな思いを強要されずにできないことをがんばらないで済む権利と安心を保障される必要があるように思う。昭和の根性論や自己責任論は令和に持ち越さない。その子らしさを大切にしながら子どもの心に寄り添って子どもを育てていきたい。私と子どもは別の人間ですし、おすし。

#今日のお歌 …久しぶりに【あいである】頑張っているよもうこれ以上ないくらい…そうは見えないのかもしれないけれど…愛があるからこそズルいんだ… https://youtu.be/Y_dzWpjs9Xs

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