ジャンクダル・ジャンクテヤンのリペア記録④ ウィッグを整える1段階目
2024年7月18日
タオルドライで全体的に少し湿っているかなくらいの状態でひたすらクシを通して毛流れを根気よく整える作業。
長い髪は毛先で絡まっているけど、これくらいの髪の長さならいきなり根本から毛先へ整えていっても大丈夫なことが多いです(絡まり具合によるけど)。
静電気防止のため大まかに梳くのはつげの櫛を使っています。細かい毛束に分けながら眉コームや歯ブラシも使います。ウィッグの湿り気がなくなってきたら少しスプレーで水分を足して、ウィッグキャップに縫い付けられたウェフティングの束や段ごとに毛束を取って、表側からも裏側からもひたすひたすら絡まりがなくなるまで梳く。
髪の毛が長い場合はいきなりコーム部分で梳かすと余計に絡まりがひどくなるので、コームの尖った方で根本から毛先へ線を引くように数十回まんべんなく梳かして絡まりを少しずつほぐしていきます。
ある程度ほぐれたら、根本からタングルティーザーでスッと櫛が通るところまで毛流れを整えていきます。無理に毛先まで梳かなくて大丈夫です。絡まってガチガチのところの手前までを整える感じです。
これくらいは抜け毛が出るので抜け毛の絡まりがなくなるだけで随分整ってきます。ただし、無理に力を入れて梳かしていないのにブチブチ切れたり、パラパラ細かい毛がたくさん落ちるようであれば繊維自体の劣化なので新しいウィッグと交換した方がいいと思います。
最後に残した毛先の絡まりは、コームの尖った方、眉コーム、歯ブラシなどを駆使して根気よくほぐしてタングルティーザーが毛先まで通るくらいまで毛流れを整えます。とにかく根気&根気。