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音の道

昨日はとあるピアノの発表会に呼んでいただいた
前半がピアノソロ、後半が声楽とピアノ連弾
未就学児から学生、
おそらく最高齢は80代と思しき方の参加で
およそ2時間の時間を
とても心地よく楽しませていただいた

それぞれの参加者の成長過程を垣間見られるのが
コンクールとはまた違うところで
プロの演奏にはない
感動と思いがあふれてきた
(プロ野球より高校生の地区大会、
というイメージかな・・・)

泥臭く努力することが眩しく見え
美しい演奏をしている人より
音楽そのものを楽しんでいる人には叶わない
それを目の当たりにしてきた





その後その参加者のひとりから声をかけられた

ピアノの先生が
来年はうみさんと連弾したら?
っていうんですが

その先生は
私がかつて音楽に携わっていたことを知っている
でも私が音楽をしていたのは
もう〇〇年も前の話で


今は爪を伸ばしてネイルを楽しんでいて
もうずいぶんピアノも触っていないし
音感もずれているし
譜面を読むのも昔みたいに早く読めない


でもそれは
私が過去に残してきた音楽で
いつか回収したいと思ってやまない過去



しばらくしてその参加者に尋ねた
〇〇さんは
私とどのくらい連弾したいと思っているの?
10のうちどのくらいとか?


するとその方は答えた



うみさんが弾きたくなったらです

うみさんが弾きたくないうちは
0も10もありません



笑 そりゃそうだ
なにを他人に委ねようとしているんだ私は


私がしたいかどうか
私が全くピアノを弾けなくなった自分を
受け入れて
また練習したいと思うかどうかだ



でも連弾できるならこの曲を弾きたいです



その方はそういって、音源を聴かせてくれた
そんな技巧、今の私に到底無理じゃん笑



その後ほかの方が声をかけてくれた


ずっとうみさんのことをリスペクトしてるんだよ
でも、無理はしないで
やりたくなったらはじめるといいよ



全く動かない指
できない自分を認める怖さ
でもそれを超える

「私ならもっとうまく弾ける」

とひそめていた気持ち


さてどうなるやら
自分の殻を破るときが来るのかな


また自分の芽が育つのを待つことにしようか
とりあえずは昔の楽譜を見たりしながら


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