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元彼を見かけて「私、変わりたい」と思った話

こんばんは、きぴです。

出先で元彼に似た人を見かけました。

あれは、70%の確率で元彼だったと思う。
特徴的な立ち姿、アイコニックな服装と持ち物、顔はマスクで隠れていたけど、全体的に醸し出す雰囲気。
私たちは死別ではなかったので狭いカントー地方ですれ違ったりばったり遭遇するのは理論上あり得る、けどびっくりした。
向こうが気づいているかは分からないけど、居心地が悪くて足早に立ち去った。


別れたのは約1年前。学生時代から5年ほど付き合ったが、社会人になり互いの抱く将来像の違いを感じ始めた私。ギャップを埋める覚悟と包容力がなく限界を感じて私から別れを切り出した。

それまでに2度ほど別れ話をしたことはあったが、(後々考えると)その度に丸め込まれたので、最後の別れ話は強めの口調で別れを切り出した。
それでも30分ほど質疑応答的なやり取りが発生して、毅然とした対応を続けた。
元彼の最後の言葉、よく覚えてる。

私の希望通り別れられた訳だが、別れて1〜2週間は気持ちが落ち込んだ。
付き合ったのも別れたのも初めての経験だったので、「おお〜恋愛ってこんな感じなのか〜」の連続だった。
最後まで新鮮だった。そして反省点も多かった。
付き合わなければ良かった、とは思わないが、別れなければ良かった、とも思わなかった。


とまあ、そんな感じの相手だった。
流石に今は元気。でも次の恋愛を考えるとめんどくささと自由な独り身の捨てがたさで、恋愛は当分いいや〜って感じでのらりくらりとフリーランスナウ。マチアプやるか?って時期もあったけど、なんか気が乗らなくてやってない。
自分にとって恋愛って何だ?って考えて考えて答えはあえて出さずにモラトリアムに身を置いている。
就職したくなくて院進・留年する学生の気持ちが分かるような気がする。


元彼っぽい人を見かけて思ったこと①

社会的役割としての元彼、気持ち悪い。

ここで言う元彼は特定の個人ではない。
あくまで元彼という存在に限った話。

元彼に対する感じ方は人に依る。
元彼と復縁したい人もいれば友達に戻る人、他人に戻る人、それぞれだろう。
私は他人に戻るタイプだと思っていたが
本当の他人なら通常はぱっと見で気持ち悪さは感じないはず。

他人に戻ったはずの元彼を、なぜ気持ち悪く感じたのか。


原因は本能かもしれない。
生物として、メスとして、繁殖というミッションを遂げられなかった相手を再度選ばないようにするための自然な反応かもしれない。


私にとって元彼は、彼氏ではないし友達ではないし、他人ともちょっと違う新ジャンルの人なのかもしれない。
ただし"新"だからと言って特別でもないし思い入れもない。そんな感じ。


元彼っぽい人を見かけて思ったこと②

私、変わりたい。

(先に謝る、元彼ごめん)
元彼は変わっていなかった。
元彼からすれば大きなお世話だと思うが、ここで言う「変わっていない」は良い意味ではない。

御坊ちゃま高校生の感じのファッション。
超猫背。
ひょろっとした感じ。
首から上のもっさり感。

他人になったつもりで改めて見ると、私が恋に落ちた要因は何だったっけと頭がスッとする。
元彼は中身で勝負する人だったが、世間一般的に第一印象は外見から。人は見た目がn %とは言い得て妙。


人のことを散々こき下ろした今、ある自問が浮かぶ。
そう言う自分はどうなのか、と。


よく考えれば、元彼と別れた後、私の変化は特にない。
強いていえば肌断食でメイクが薄くなったこと(それによりメイク時の肌はほぼ素の状態)、顔まわりの髪の巻き方が少し変わったこと、フットネイルをするようになったことくらい。あとはボランティアを色々始めたり競馬場デビューしたり航空会社のタイムセールに便乗したり昇給したくらい。

出勤時の服=私服の私は、上司からは遠回りに地味だと言われたり、母からどストレートに地味だと言われたり。
マネキンとして体型はまあまあ良い方だが、自分に何が似合うか、何を着たいかいまだによく分からず服を買うのが苦手。女を出すのも苦手。一緒に服を買いに行く友人もいないし服選びのサービスにお金を払う必要性を感じていないので、「もうこれでいいや」で適当に買った服を長く着ている。
元彼に言われた「もっと女の子らしい格好しなよ」の棘は、抜けてはいるけど跡としてまだ残っている。

そんな私は、一言で表すと「もっさり」なんだろう。方言はだいぶ抜けたけど垢は抜けない、残念なのか典型的なのか、そんな地方出身アラサー。

そういう点で、私は元彼とは釣り合っていたのだと思う。
そういえば共通の友人から似てると何度か言われたことがある。
そう言う意味か、なるほど納得。


納得はしたけど、現状を甘んじて受け入れるのは癪に障る。
そして思った。
私、変わりたい。


誰のためでもなく自分のために、自己満足のために変わりたい。
どこまで変われるのか試してみたい気持ちもある。
今考えているのは肌の変化と服装の変化。あと内面の変化。

肌の変化として、ここ数年気になっていたシミ取り、肌のトーンアップなど。調べたら色々あるみたいなのでもうちょいちゃんと考える。
服装の変化として、自分に似合う系統を知り、流行を取り入れるなど。他人のアイデアやアドバイスも恐れず取り入れたい。今だからできる年相応の格好をしたい。
内面の変化として、自分の哲学を持つ、言語化と内省により自分を知るなど。過去の人が残した哲学や宗教に関する書物も取り入れたい。これは内面の変化を促すためってよりは、自分の好奇心を満たすため。心が満ちれば考え方も変わるかもしれないし。



ざっとこんな感じかな。
元彼っぽい人、あなたのおかげで色々考えられました。ありがとう。
お互い面白い人生が歩めますように。

Au revoirではなくÀ Dieuを贈ります。

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