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大人になれない

Shout it out、それは私の青春の始まりだった。と何度でも言う。

高校生、寒くて雪の降るあの日、はじめてライブハウスに行って、扉を開けるとタバコを吸った大人たち。怖くて怖くてしょうがなかった。1人で心細い中待った数分は今までで1番怖かったな。

そこでShout it outの音を浴びた。あの日から人生が変わったといってもいい。通学路も学校のトイレでもずっとずっと彼らの音楽がいた。

終わってしまった。2018年。
私にとって1回で終わってしまった青春。
彼らの青春も終わってしまった。

あの日からずっと探していた。残された音源を聴いて。あの日もらったツアー告知のフライヤー。帰り際にたくさん持って帰って!と渡されて今でも家に大量にあるよ。

それからドラムの千弘くんはKOTORIとして活躍していてボーカルの山内さんはmotherとしてバンドをはじめた。

mother、はじめてライブを見に行った時ずっとずっとシャリラの面影を探してしまって楽しむことができなかった。それが自分の中でとても悲しかった。

今日、ようやく決意してmotherのライブを見た。面影をさがすなんてことはもうしなかった。motherをmotherとして見ることができた。

真っ正面からぶつけてくる、あの頃の音楽ではなかったけれど、優しく美しい、生きていることを正直に伝える、そんな音楽。

聴きながら、高校生の時の私がこれを聴いても好きにはなれなかったなと思って、私も大人になったと感じた。

圧巻のライブだったのでCDを購入した。
家のshout it outのCDの横に並べた。

変わることに不安を持っていたのだと歌詞を見ても感じる。変わること、新しいこと、終わること、どれも大きな決断が必要だ。

輝いていた日々を自分達で終わらせたシャリラの2人、今でも幸せそうに音楽していて嬉しいよ。

忘れたくないけど
置いていかれたくもないし
確かに明日も怖いけど
僕らいつだって
ここで今を生きてる

あの頃の自分とshout it out
今の自分とmother、KOTORI
どれも忘れずに。

彼らは永遠に私のヒーローです。

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