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生きてる証拠をくれ

7月18日千葉Look
それでも世界が続くなら
Hakubi
『道連れ』

片桐さんが『道連れじゃない、違うよ、私たちは一緒にやるんだよ、一緒に生きるんだよ』と言っていた。この2つのバンドが、お互いを想って、お互いのために、自分のために、私のために、今日音楽をかき鳴らしてくれた。

Hakubiの1音目でわかった。今日の気合いの量がいつもと違うことに。尖った音だった。昔の、ircleのTシャツを着て、何が正解なのか分からないというような顔をしていた、あの頃が思い出された。でも今日は違う、誰かのためにHakubiは音楽をしていた。

16日にフリーダムのBステージを満杯にしていたHakubi、私はスタッフをしながら後ろから背伸びをして聞いていた。大きくなりすぎた彼女たちが少し遠い場所に行ってしまって、嬉しい半分、寂しい気持ちになった。

違った。どんなにバンドが大きくなっても、全員じゃなくて、一人一人に、目を見て、言葉を伝えてくれていた。勝手に離れていたのは私の方だった。

片桐さんには永遠の憧れだ。音楽も、言葉も、人間も。自分と向き合って、他人を大切にして、生きているんだと伝わってくる。片桐さんにはなれないけど、私も彼女みたいに生きたいよ。

それでも世界が続くなら、篠さん「怖い、今日ここに立つのが怖い。あなたが好きな僕じゃないかもしれない。」

そういってから始まったライブ。叫び混じりに歌う音楽は嘘のない、正直な、まっすぐな音楽だった。

カッコ悪いって本人は言っていたけれど、ここまで弱さを人にさらせるあなたは1番カッコよかったよ。 

アンコール、片桐ちゃんの1番好きな曲を一緒に歌おうと片桐さんをステージに呼んだ。片桐さんが選んだのは参加賞だった。

それせかの参加賞という曲は片桐さんが何度も何度も深夜に弾き語りをしている曲だった。私も昔から何度も何度も聞いていた曲だ。

2人で参加賞を歌っているところを見れて心から嬉しかった。

苦しくていい なれてるから
悲しくていいよ なれてるから
痛くてもいいよ なれてるから
でも 優しくしないでよ 泣くから

今日のライブは2つのバンドの人生を見てしまった、そんなライブだった。

2年半前の道連れ、去年の叶わなかった粉塵爆発ツアー、そして今日の道連れ。今日、笑ってステージを去っていく姿をみて安心した。これからもどうか、音楽を続けてください。

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