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#14 【手術報告記】①手術決断に至るまでの流れ


時間がかかってしまいましたが、
06月に受けた手術について。

同時に発症原因も
手術により明らかになりましたので、
順を追って説明していきます。

聞き慣れないワードも出てくると思いますが、
細かい説明は掻い摘んだり
すっ飛ばしたりしますので
必要に応じて別途調べていただきつつ
ご覧いただけますと幸いです。
あくまで体験談です。


極力細かく話そうとすると
内容が盛り沢山になるので
6つに記事を分けて更新します。

①手術決断に至るまでの流れ
②手術先を決めるまでの航海
③手術当日の流れについて
④術後1ヶ月間の経過
+2つ

この記事では
①手術決断に至るまでの流れ
についてお話ししていきます。


まず今回受けた手術は
【 左神経剥離術 】

圧迫により本来の働きができない神経を
周りから剥離してあげることで
働きやすい環境を整えてあげよう
というものです。

そもそも腓骨神経麻痺の手術は
前例が少ないそうで、
執刀してくださったDr.は
前回膝の手術をしてくださった先生と
手の神経を専門とする先生という体制でした。

前例が少ない原因としては、
腓骨神経麻痺だと診断されるまでに
結構な時間が経ってしまっていて
手術をしても効果が見込めないケースが多い為
だそうです。

効果が見込める時期としては
発症から3ヶ月以内、
半年以上経つと効果は期待できない為
Dr.から提案することはあまりないそうです。

神経も筋肉などと同じ、
使わないと働かなくなります。
使わない時間が長くなれば長くなる程
回復の見込みも薄くなっていくそうです。


この手術をするに至った流れとしては以下


発症から2ヶ月半程経とうとしていたある日、
入院していたリハビリ病院(超田舎)に
連携を組んでいる大学病院の教授が
月1程の回診に来ていました。

この先生や入院先のベテランDr.による一斉回診で診ていただける患者さんは
時間の関係もあり人数が限られているそうで、
全員診てもらえるというものではなく
僕は運良く診ていただくことができました。

※診る優先度の判断基準としては、
重症であったり
判断が必要なタイミングであったり
といったことがあるようです。

このDr.たちが回診に来たのは昼過ぎ、
その日の夕方に僕は主治医に呼び出され、
師長さんと担当PT(理学療法士)さん同席のもと
現状の見解を告げられました。
(以下超コンパクトにした意訳)


ここまでの回復傾向を見るに、
このままいくと
装具なしの生活は今後難しいと思う。

治るとは言えないが、
可能性にかけるという意味で手術を勧めたい。

ゆっくり考える時間をあげたいが
タイムリミットが迫っている為
家族同席で説明できなくて申し訳ない。
なるべく早く決断した方がいい。


いやに僕は冷静だった。

恐らく、どこかホッとしていたんだと思う。
漠然と突き進む毎日に
ひとつの指標が見えたような。

気になることは質問しまくり、30分近く、
しっかりと会話に付き合ってくださった。
その場に居た人みんなが真剣にそこに居て、
僕に寄り添ってくださった。

心の中では即答で「受ける」と決めていたし
口でも「前向きに検討します」返答したが、
前回の手術の件もあり
少々センシティブになっていた。


この会話があった30分後、
再び主治医に呼ばれた。

僕の元主治医に直接連絡を取ってくださり
情報共有等をしたところ、
向こうも気にしていたそうで
より詳しく調べるための検査をさせてほしいと
提案があったとのこと。

この検査は専門の機械と技師さんが必要で、
直ぐに受けることは難しい上
リハビリ病院ではその設備等がなかった為、
入院中に他病院を受診することは異例だが
検査を受けに行くこと、
元主治医と会話することを許可してくださった。

コロナ禍でただでさえ外出禁止の中
他病院に送り出すことを認めてくださった
この決断には感謝しかない。


最終的に、手術のことは進めつつ、
実際に受けるかは検査結果次第にする、
というところでこの日は決着がついた。


敢えて言っておきますが、
この日の夜の僕は、引く程ボロボロでした。

先生のコトバを反芻しては
望み薄な未来に進まなければならない現実を
上手く咀嚼するには
あまりに孤独で、あまりに残酷で。

むしろ状況が進んだだけいいじゃないか!と
開き直って、受け入れて、日々を過ごすには、
僕は弱すぎました。

それでも、進むしかない、と落ち着いた頃には
翌朝の朝食を食べ終えていましたが、
以降は今まで通り
頗る元気にリハビリ生活を送っていました!

もし、ね、
同じ絶望の淵に立っているひとがいたら、
その感覚は貴方だけではないから。大丈夫。


そして検査の結果は、前回の検査時に比べて
改善しているところと悪化しているところ
いずれも認められ、
回復に向かっているとは
お世辞にも言えない結果、惨敗でした。
(この検査については別途纏め記事を更新予定)

こうして手術を受けることを決めたが、
本当に大変だったのはここから。

続きは次回更新
②手術先を決めるまでの航海 にて。



最後に、今回の手術に至った要点まとめ


決断に至るまででのターニングポイントは

・3ヶ月に至るまでの期間、リハビリを重ねつつ
   経過を診てもらえる環境に居たこと

・診るべきタイミングで
    経験あるDr.に診ていただけたこと

・急性期病院とリハビリ病院のDr.同士が
    連携をとり、行動してくださったこと

だったと感じる。


もし貴方が

「もしかして、腓骨神経麻痺かも…?」

と思うようなことがあれば、
1日でも早く受診することを勧めたい。

神経麻痺は

時間との戦いです

いろんな意味で



それでは、今回は此処まで。


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Miki Tokiwa
このサポートは、基本的に、僕の、お勉強や、成長の為に、使わせていただきます。 キモチと、キモチが、交われたら、、よしなに。