#16 【手術報告記】③手術当日の流れについて
さて、愈々手術について。
手術内容自体はまた別途お伝えするとして、
手術経験の無い方にも分かり易いよう
ここでは1日の流れについて遺します。
前提として、
手術前日の夕食以降(大体18:30以降)は禁食
更に21:00以降は禁飲食にレベルアップ、
何も口にできなくなります。
(歯磨きやうがいは誤飲に気をつけてOK)
僕が今回受ける予定だった手術は
【 左神経剝離術 】
神経圧迫が予測されることから、
神経が働きやすい環境を整えてあげる為に
圧迫から解放しスペースを作ってあげましょう、
というものでした
※後に急遽内容が変わりました
当日の朝は07:00から点滴開始のため
この時間までに身支度を整え、
上半身のみ手術着に着替えておきます。
全裸に手術着一枚になるので、
身体が女性の方は安易に出歩けなくなります。笑
普段がコンタクトの方は
眼鏡で居ることをお勧めします。
アクセサリー類も
この時点で外しておいた方が楽です。
点滴が始まると
更に身動きが取りづらくなります。
この点滴は
禁飲食に伴う脱水防止の為の水分摂取目的、
手術中や後に様々な液体投薬をし易いように
ルートを確保しておく目的等があります。
針は太く、長く、刺した後に芯を抜くと
柔らかなシリコン状の針だけが残る
という長時間刺しておける仕様の針です。
点滴が刺さってしまえば、
あとはひたすら順番が回ってくるのを
待つだけです。
朝の出来事としてはこの点滴と
麻酔科医の先生が具合の確認と
ご挨拶に来てくださったくらい。
慣れから僕は緊張感0だったので、
吞気にnoteを更新したり
アニメを見たりして時間まで過ごしていました
確率はほぼ0%だけれど、
この手術で命を落とすようなことがあれば
このアニメを見切れなかったことを
あの世でもきっと後悔する…見終わらそう。
とか考えていて、
本当に呑気なもんでした。笑
注意点としては、
無意識のうちに水分摂取をしてしまわないよう
水などは全て手の届かない所に移動させました。
「飲食禁止は辛くないの?」と
思われる方もいらっしゃると思いますが、
僕は案外大丈夫で
むしろ意識しないように
ひたすら何かをしていました
手術は1日のうちに何件も行われます。
朝一の方は09:00から始まり、
僕はその次、14:00からの予定でした。
でもこの二番手以降というのは
本当に時間が読めなくて、
今回は10分遅れぐらいで呼ばれましたが
前回の手術時には
2時間半近く遅れで呼ばれましたので、
あくまで目安と思うことをお勧めします。
(でないと過緊張で余計に疲れます)
手術のお呼びがかかる15分程前になると
看護師さんから指示があり、
お手洗いを済ませ、
下半身も手術モードに変身します。
T字帯だったこともありますが、
この病院ではオムツ装着でした。
この年になってオムツなんて…
ビッグベビーだこと!!!
今回は足の手術なので、
手術しない足にだけ弾性ストッキングという
血栓防止の着圧ソックスを履きます。
圧が強すぎて履くのが大変なので
看護師さんが手伝ってくださいます。
(下手に履いても事故に繋がるだけなので
手伝ってもらいつつ
確認してもらうことをお勧めします)
本当はこのタイミングで
麻酔の効果を高めるための
筋肉注射を打つそうなのですが、
僕の場合は直前に打たないことになりました。
この注射が聞くところによると痛いそうです…
さぁ、順番がやってきて、いざ手術室へ!
ここからは吃驚する早さで
事があれよあれよと進んでいきます…
本当は上記の注射をすると意識が朦朧とするので
ベッドごとピットインする予定だったのですが、
打たなかったので車椅子で向かいました。
(前回手術時には歩いていきました)
※眼鏡勢、眼鏡とは此処でお別れです…
いらっしゃいませ、ぼやけたセカイ…
手術室に到着すると
・名前の確認
・手術箇所の確認
・不要なものがないか
(例:誤ってコンタクトをしていないか)
などの確認をした後、
ストレッチャーに乗り移りました。
そのまま手術台までGO!
ここからは何度も
名前や手術箇所の確認をされます。
事故防止のため。致し方なし。
手術着もあっという間に解かれて
心電図や血圧計、酸素を計る機械などを
続々と装着され、タオルをかけられて待機。
(基本的に身体が女だと
女性の方がメインで対応してくださいます)
そして主治医登場、
名前、手術箇所の確認をし、
簡単な挨拶をして準備へと向かわれました。
今回は全身麻酔だったのですが、
(先に笑気麻酔のようなものがあったのかも)
酸素マスクが装着され深呼吸を繰り返すと
あっという間に頭も視界もぼやけてきて
「あー落ちるなぁ」と思っているうちに
15秒くらいで眠りに落ちました。
ここからは全く記憶がございません!!!笑
呼ばれて目を覚ますと、
手術中に生命維持をしてくれていた
人工呼吸器を繋ぐチューブが
口から気管に入っているので、
自発呼吸確認後に抜かれます。
今回は意識が朦朧としていたので
あまり覚えていませんが、
以前はこの作業が非常に苦しかったのを
鮮明に覚えています…
水中から浮かび上がった時のように
酸素を欲していました…
この後自室(大部屋)に戻り、
少し落ち着いた頃に主治医が一度様子を見に来て
手術内容を伝えてくれましたが
相変わらず意識朦朧、
聞き取れてはいても
理解までは至らなかったと思います。
尚、家族の立ち合い等については
コロナの影響で一切不可。
今回は完全ひとりで挑み、
その後の入院生活も送りました。
お昼に途絶えた記憶も
気付いた頃には真っ暗闇に変わっていて、
予定では夕方に終わると予想していたのに
そんなに寝ていた…?と思いましたが、
実際本当に終わったのが夜だっただけでした。
酸素マスクを着けて戻ってくるのですが、
大体1時間くらいで外してもらえます。
全身麻酔の後は呼吸に負担がかからないよう
枕を一晩使うことができません。
水分摂取ができるようになるのも
数時間経った頃だったと記憶しています…
起き上がれないのでストローがあると便利です
翌朝までは起き上がることが一切できないので
折り畳んだバスタオルを
左右の腰や肩甲骨辺りに入れ、
床ずれ防止も兼ねて
時折体勢を変えてくださいます。
(バスタオルの用意は
大いに越したことはないです)
術後は1時間置きぐらい
こまめに看護師さんがチェックに来てくれます。
今までの経験だと
この術後の夜というのは本当に最悪で、
痛み、痛み、痛み…
時には体調不良で
殆ど眠れないことの方が多かったのですが、
今回は初めてラウンド時以外は
目覚めることなく眠っていました
唯一覚えていることは
止血の為に圧迫されていた太股が
少し炎症を起こしていて
擦りむいた時のように
ヒリヒリと傷んだことくらい
あとは本当に
ただひたすら眠っていました
そうして夜が明け、
翌日になり…
以降については次回更新にて。
最後に
僕の術前お勧め行動を遺します。
それは
【 術後を想定した環境にしておくこと 】
【 術後に取ってほしいものを纏めておくこと 】
貴重品はセーフティーボックスに入れて
鍵を看護師さんに預けて手術に向かうのですが、家族の立ち合いができなかった為
戻って来た時に
我儘を言いやすい環境にしておくことが
結構大切でした…
僕の場合は携帯とイヤホンなどを
サコッシュに纏めておいて、
「そのバッグ取ってください」
で完結するようにしておきました。
また水や眼鏡といった
後々必要になるものは
なるべく分かり易い所に置いておき、
翌日の着替え等に備えて
衣類やタオルなどを何処に収納したかを
把握しておくとスムーズでした。
誰か親しいひとがひとりでも居たら
「あれ取って」「これ取って」が
言いやすかったんですけれどね…
尚、事前にベッド上/柵などに
置いたり掛けたりしておいても
術後は様々な管に繋がれることや
ベッドごと移動する場合もある為
全て移動されてしまいますのでご注意を。
以上、手術当日の流れでした