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未来五月号

未来に入って2年1ヶ月、目標にしていたみらいプラザに送っていただきました。うれしい〜!
未来は結社の中に選歌欄があって、各選歌欄から毎月一人がこのみらいプラザに送られます。

未来五月号「しんしん」小泉キオ

退院の報せを受けて会いにゆく雪の予報のほんの手前で

ぽっきりと折れたる股関節という白い景色は描けぬままの

四か月髪を切れずに白髪が伸びた話を話だけ聞く

帰るまで一歩も父は食卓のいつもの席を立たずいたこと

歩行器がしばらくなのか一生か聞けないままの家路はしずか

もう売ると父は言いけり雪の日に吾を送りし白い車を

強くなる雪を見ている甘かったことを突きつけらるる心地で

前回の大雪の夜はしんしんと心配性の父に待たれり

雪山のほろほろ折れてこんなにも硬さと脆さは同じところに

幾日を経ても日陰に残りたる汚れた雪も消えないといい

新かな文語体でやっていこうかとおもってたときのものですね。最近また旧仮名に戻りました。
励みにまたコツコツ頑張ります。黒瀬さん、運営のみなさんいつもありがとうございます。

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