グローバルな働き方改革 | 2020年1月から日本に居ながら海外転勤します
こんにちは。私事で大変恐縮なんですが、1月から働き方が変わります。
ワークライフバランス的な働き方改革ではありません。詳細は割愛しますがいろいろありまして(笑)、会社の中で唯一私だけ斬新な働き方に改革されるに至りました。少し広い視点での働き方改革(?)のパイオニアになり、改革を推進します。笑
これからの働き方のトレンド
以前、会社のプログラムでパリの郊外にあるビジネススクールで1週間ほど研修を受けました。
以前にも触れましたが、参加者は20〜30代の15名。日本人半分、それ以外半分の合宿です。言わずもがな期間中は日本語が使えません。笑
その研修のトピックの1つとして、チームのあり方のトレンドみたいなモノについて触れられていました。
今後の働き方は①→②の方向にシフトする、らしいです。
① 同質なメンバーが1カ所に集まって働く
② 多様なメンバーが世界中に散らばって働く
我々の働き方とは対極にあるワークスタイル
① 同質なメンバーが1カ所に集まって働く
私の職場はまさにそうで、日本人のみで構成され、オフィスの中で全てが完結します。皆さんの職場もこのスタイルが多いのかもしれません。
② 多様なメンバーが世界中に散らばって働く
いろんな国籍・考え方・文化を背景に持つメンバーが世界中に分散してIT(?)を駆使しながら働くと言ったスタイルです。研修に来ていたメンバーの何人かがこのスタイルに該当しました。
講義の中では主に②のようなチームにおけるコミュニケーションのあり方について学びました。
皆さんの働き方はどうでしょうか?ノマドワーカーと呼ばれる方々はおそらく①と②の中間に位置するのかと思います。在宅勤務や外資系の方も中間なのかもしれません。
まず隗より始めよ
研修の締めとして役員含めたお偉いさんにプレゼンを実施しました。
②多様なメンバーが世界中に散らばって働く転勤制度について提案をしたところ、幸か不幸か見事採用。その結果、1月から私がその実験台になることに。
『隗より始めよ』という言葉ですが、
・手ごろなモノから着手する
・言い出しっぺが始める
という2つの意味があるようですね。1月からはどちらも体現することになります。笑
改革は痛みを伴う?〜これから起こる変化〜
大きな企業の場合、このグローバルな働き方の変化の波は遅かれ早かれやってくると思ってます。その実験台となった私ですが、1月より仕事が次のように変わる予定です。上手く波に乗れれば良いのですか。
平たくいうと、日本に居ながら海外の部署に”バーチャル転勤”する感じです。日本の仕事は一切せずに転勤先での業務のみ実施することになります。ちなみにバーチャル転勤先はドイツになります。
チームメンバーは多国籍
ドイツのチームは日本と違い、いろんな人が働いています。ちなみに上司は確かオーストリア人です。3月と9月に2回お邪魔して、個人的には打ち解けた気がしてるんですが。どうなるんでしょう。
基本、会議はスカイプ、やりとりはメール
ドイツにいるメンバーとコミュニケーションを取る際には基本メールになります。その他会議などはスカイプです。オンライン英会話みたいな感じですね😃
仕事のやりとりを行う人が日本にもいるにはいますが、基本はドイツにいる上司へ遠隔にてレポートすることになります。
良い面も、やりにくい面も
こうして自らが生み出した変化の波に巻き込まれることになるのですが、1月以降の働き方の変化に関しては楽観視しています。だって上司が身近にいない訳です😃 日本の面倒な仕事をこなす必要もなく、チーム歴も5年で大概の事はこなせるため、負荷的には劇的に軽減されると察してます。
とは言え、ドイツのチームと日本とでの未来予想図を身をもって提示するという成果が求められるわけです。加えて『バーチャル転勤』という制度そのものに対して改善していく視点も求められます。
良い面もやりにくくなる面も両方あるんです。
基本、いつどこで働いても良くなる
労務管理上、現時点では日本のオフィス勤務となります。また、いろいろあって2月までは在宅勤務ができない状況です。
しかしネットワーク上でのコミュニケーションがベースとなるこの働き方は、『純日本流仕事道』を地でいく我々に対して可能性を広げるモノだと捉えています。
この制度が一般的になった暁には、いつどこで働いてもいいわけです。仕事上の成果は求められるものの、時間的・空間的な制約はかなり減ることになると思っています。
『成果主義』というと少し息苦しさを含みますが、成果さえ提示すれば人生の3分の1以上もの時間をオフィスで過ごす必要はなくなります。
コミュニケーション上の壁
とは言え、潜在的なハードルも確かにあります。
言語上の壁や時差、ネットワーク環境の未整備、等々
我々が大好きな『暗黙の了解』や『同調圧力』から解放される反面、いろいろな場面において説明責任が発生するでしょう。しかも、メールかスカイプで😱さらには英語で、です。
加えて、日本の業務プロセスと海外とでは全く異なります。これはシステム以前の課題です。特に日本での仕事の進め方は、不文律・口頭伝承・都度調整のような側面があると思ってます。
日本のスタイルはフレキシブルな反面、慣れるまで時間がかかります。また、ロジカルに説明出来ない独特なプロセスも沢山含まれている印象です。
双方での仕事の進め方が分からなければ、バーチャルに転勤することは難しいでしょう。また、これは今後の課題ですが、ある程度仕事の仕組みを統一しなければ組織として水と油になると思ってます。
さいごに
いつ、どこで働いても良いようなスタイルが一般的になればいいなぁと思ってます。
また、この取り組みがお堅いイメージを引きずる『昭和のサラリーマン』のイメージを刷新し、新しい『令和のビジネスパーソン』像の1つになればいいなとも願っています。笑 それではまた。