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落とし物

現在旅中でホテル暮らし。

長野の山奥でスキー場のホテルの手伝いをしている。


とはカッコよく言ったまでで、若者に言わせたら単なるリゾバ。


お客様の送迎をお願いされているが、基本的に何でも手伝うので、キッチンの手伝いから、お客様の使った部屋の片付けもやったりと、いろいろやっている。




部屋のお掃除について語ろうか。




いろいろなホテルへ行ったことはないけれど、スキー場のホテルはマナーに欠ける、又はきれいな使い方を"知らない"人が多い。

SNSで騒がれているようなごくごく一部の諸外国人の部屋の使い方には驚かされた事があるが、日本人であっても何も使い方は変わらないというか、むしろ人種によらず美しい使い方をしてくれるとは限らない。そんな事を期待などしてはいけない。


というのも、スキーのお客さんはほとんど家では何もしていないような学生がほとんどだからだ。


何十組に一組くらいは布団をキレイに畳んでくれるお客さんもいるけれど、大抵は布団なんてひきっぱなしで部屋を後にする者が大半を占めている。




となると、どうなるのか?



当然ながら、忘れ物が非常に多くなる。


けっこう高価なものであろう物も平気で忘れていくので、おそらくそういうのも自分では買わないからだろうなと思うが、物を大切にしないのにも程がありすぎる。


その高価なものというのが、「イヤホン」だ。

Bluetoothでつなげるタイプのコードが無いタイプのものをポンポン忘れたり落としたりがひじょうに多い。ひじょうに多いと言われると毎日のようにあると思われてしまうかもしれないけど、確率的には上記に挙げたような布団を畳んで行ってくれるようなキレイにお部屋を使うタイプのお客さんと同じくらいだろうか。


だから、割合で言うところの2:6:2って感じ。


・キレイな人が2割

・普通に使って散らかしっぱなしが6割

・汚い&忘れ物が2割


こんな感じだろうか。






そもそも、な話をしてしまうが。


なんで友達との旅行にイヤホンを持っていくのか僕にはよくわからん。

そして、しかも部屋で使っていたから部屋に忘れてしまうのである。友達と部屋の中に一緒にいるのに、イヤホンを使うのか?わからん。


布団に隠されて忘れるって事は、寝る前に使っていたんだろうか。わかるようでそれもよくわからん。

電気を消してから寝るまでの会話をしろ。


じゃあ。じゃあである。

会話もひとしきりに終わって、寝るまでに使っていたんだとしようか。100歩譲って。


朝起きて、着替えて顔を洗うなり歯を磨くなりするんだろうか。

その前にイヤホンを探せ。

昨日使っていたイヤホンをしまいなさい。


そうやって放っておくから忘れてしまうんだろう。


「ちゃんとカバンにしまった」という記憶を持ち歩きなさい。




僕も忘れ物は多くするので人の事は言えないが、自分で買ったものであるならまだしも(それでも高価なものだから信じられないが)、おそらく親に買ってもらったものを無くしてしまうのはいかがなものかと。


そんなだからだろう。予想はつく。

だから、ホテルの部屋も汚くて、無駄に荷物が多くて、寝坊してダラダラと朝ご飯も食べるのが遅いんだろう。



「かわいい子には旅をさせろ」とは、本当によく言ったものである。



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二ノ宮金三郎
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