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お酒のお供は少しずついただく

最高のご飯のお供ってなんだろうか?
塩辛、たらこ、辛子明太子、味付け海苔、納豆、大根おろし、チャンジャ、梅干し、なめ茸、佃煮、鮭フレーク、きゅうりの浅漬け、ぬか漬け、奈良漬け、豚肉みそ、海苔の佃煮…いっぱいあるなぁ!

このご飯のお供って、日本酒にも合うなぁ。と、日本酒を飲んだ事ある人なら思うはず。
味が濃くて、ちょっとだけドロっとしたものやフニャっとしたもので、白いご飯の上にトロリと乗っける系のものが多いが、そうやってトロリとしたものは箸でつかみづらくて必然的にちょっとずつ食べることになるが、またこれがちょうど良いなと思う。
ご飯だけじゃなくって、これがお酒似合うと思えるともうお酒に慣れてるかな。


お酒を飲みだすと、単にビールは苦いとか、日本酒は変な味何するだとか、焼酎は臭いだとか…。
表面的な事しかわからないかもしれないけど、おつまみと一緒に食べてくるとだんだんその美味しさに気づくものだ。

こどもなんかがお酒を飲むと「ウゲェ、マジい!にげぇ!」と言うはず。
実際僕はこどもの頃ひと口だけ日本酒をもらった時にそう思った。
オトナは美味しそうに飲んでいるが、ぜんぜんおいしくなくてびっくりした。「もう飲みたくない」と思った。

しかし、オトナになった今はどうだろうか?
ちょっと口に含んだくらいだと、「なるほど、日本酒ってこんな味か…ふむふむ…」なんて味わったりする事ができるようになっている。
もうちょっと慣れてくると、味比べなんてできるようになってくる。

これはスッキリしている、これは甘いね、これはフルーティだな、これは超辛口だな!
なんてわかるようになる。

それこそ、ハタチそこそこの時はお酒が美味しく感じる歳っていつなんだろうか?と思っていた。
今はもうお酒の味なんてウゲェともなんとも思わない。

「あ、日本酒やっぱり美味しいわぁ」
と、ちょっとほくほくしたりするくらいである。

長たらしくおつまみやお酒の話をしたが、ひょっとしたら仕事や恋愛も、言ってみればオトナの世界の話ではある。
こどもの頃テレビに流れるドラマや映画を見ていて、仕事のイライラした話だったり恋愛のゴタゴタや嬉しい話には感動もできないくらいに不思議な目で見たはずだ。

どっちかって言うと、漫画の方がおもしろいと言ってじっと見たりはしないと思うんだ。

それと同じような気がする。
なんでもかんでも経験だし、ちびちびと美味しいところを突っついてちょっとずつちょっとずつ食べる。
最初は苦いとかグエっと思うかもしれないけど、最初からうまいこといくなんて考えない方がいい。考えなくてもいいのだ。

仕事とか恋愛もお酒と一緒でちびちびと太らないくらいにやってる方が美味しいと思える、つまり楽しいと思えるもんだ。

一発で成功させようなんて思わないで、心のどこかで「またやり直せばいいさ」とか「もうちょっと少しずつ慎重にやろう」と思っていれば、焦る事なんてないのである。



酒の席で上司がうざい話をする時みたいな話になってきたから、この辺でこの記事は終わりにしよう。

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二ノ宮金三郎
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