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無拠点生活(7) 持ち物の厳選

家を持つことをせず、野外で放浪し仕事もしつつ、果たして生活できるのだろうかと思って考えている。無拠点であるとは住所を持たないということで使えない道具や社会のサービスなどがたくさんある。それらを一切使わないという選択肢は実際に存在していて、俗に言う「ホームレス」という形の生活者になれないものかと考えているところだ。
ひとことで言うとそうなんだけど、ふつうに「野外で生活しているだけ」という定義を持つことにしなくてはいけない。
キャンプしているのとなんら変わりはないという感覚になる必要がある。それは自分だけでなく、僕を見ている周りの人もそうさせる必要がある。


今回は重要な点である『荷物』に関してである。これはかなり重要な点だ。僕の生活はミニマムな形を取っているが、もっともっと厳選した最低限の道具を考える必要があるということだ。

もしかするとリアカーなどを引いて旅をするという選択肢はあるのかもしれないが、ひとまずそれは考えないことにする。なるべく低価格で手に入れやすいものを揃えるのがとりあえずの目標だ。そう、たとえば消耗品もそうである。
ロードバイクとママチャリのどちらかを使って旅をする時に、困らないのは意外とママチャリなんだと聞いたことがある。というのも、ママチャリは日本中どこに行っても同じようなパーツやタイヤなどを扱っているからだ。ロードバイクの場合だと、そういったスポーツバイク店を探す必要があり、本当に困る故障をしてしまった場合、まずはお店を探すところから始める必要があるのだ。もしかすると故障して立ち往生してしまったところから遠く離れた隣の町まで歩いて行く必要だって生じかねない。
その点ママチャリはすぐそのへんに修理店がある。値は張ってしまうだろうがタイヤのチューブだっていつでも変更可能だろう。


たとえば湯を沸かすのに、キャンプ用品で使うような燃料を使うよりも、どの家庭にもあるようなボンベを使った方が、燃料がなくなってしまった時に対応しやすいというものだ。(今ではコンビニでも売っているんじゃないかな)


服なんかも手に入れやすい無印良品で買うのはどうだろうかと考えた。だいたいどんな都市に行っても店舗はあるに違いない。それでいくともうひとつ使えるお店は「ワークマン」なんじゃないかと友人が提案してくれた。

たしかにそうだ。ワークマンであれば旅をしている最中の汚しても良くて寒さや暑さから守ってくれそうな衣類や下着は揃っているだろう。ちょっとだけ困っているのが、パソコンやケータイなどの通信機器だ。あんまり揃えすぎても重くなってしまうし、まったく持って行かないとなるとそれはそれで困ることがありそうだ。

ひとまずケータイは持っていくとして、太陽光で充電できる緊急用の充電道具を持つ。できるならちいさなテントと、寝袋も欲しいところである。
靴に関しては防水性能が高い靴をひとつと、運動靴を持つかどうか、それにサンダルをひとつ持っていた方が良いだろう。

靴下やパンツは5組ほど持っていたほうが良いかと思う。
僕はいつもはコンタクトレンズをしているが、眼鏡を持っていった方が良いかな。あとは歯ブラシと爪切りなどのケア用品は小さくて軽くてなるべく長持ちするようなものを持ち歩けばいいだろう。



そうやって考えてみると、野外生活はかなりシビアな道具の厳選を行わなくてはいけない。

道具好きな人が知り合いにいるとほんとに助かるね。



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二ノ宮金三郎
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