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仕事旅の裏技的アイテム

仕事をしながらの旅をして各地を転々としている。主には住み込みの短期バイトを探して2〜3ヶ月、長いと4ヶ月程そこに留まってその地で生活をする旅だ。

若者の間で言われるリゾバではあるが、リゾート気分では行けないところもあるし、そもそも僕はリゾートを良いものだと思っていない。遊びじゃない旅をしている。という点で見ていただけると幸いだ。

旅と言うのもちょっとしっくりはこないが、短期移住とでも言うとなんとなくピンとくる人はいるかもしれない。参考までに。




ただ、そんな事をしているといろんな経験はできるかもしれないが、仕事を"身につけること"は難しい。

自分もそうだが雇ってくれる側も、悪く言えば「コイツはいずれ辞めていくやつ」という扱いを受けるのも少なくはない。そういう思いでいるのはお互いに利益をもたらすのは難しい。



しかし、そこはある意味でチャンスであるわけで…。



どういう事かと言うと、短期バイトだから「どうせ雑用くらいしかできないだろう」とか、「覚えさせるだけムダかな」なんて思われているということで、下に見られているわけだし、期待もされていないし厄介な存在一歩手前くらいに思われている可能性が高いわけだ。

というのつまるところ。

例えば、何かのお手伝いをしてほしいから誰でもいいから来てほしいと友人に言ったとしよう。

待ちわびて現れたのは中学生だったとしよう。

だって誰でもいいから…って言ったでしょ。

確かに言った。言ったが、こんな感じに人を派遣されると扱いに困ってしまうでしょ。大人なら当然って感じだ。さてどうしようかと頭をカキカキ…。


言うなればそれに近しい事なんじゃないかな。


がっかり、もしかするとうんざり、困った。

そんな気持ちになってしまうが、そこをとあるアイテムで覆す事ができる。

そんなものあるわけないだろう?
いやいや、実はあるんだな。





こういうとき。

一発で仕事しに来ました!



と「!」マークが付くくらいのやる気を見せることが大事で、その恩恵を何度も受けている僕は、もはやマストアイテムとして旅中はいつも持ち歩いているものがあるのだ。


手袋?いや違うな。

作業靴?それは特別じゃないでしょ。

カッパ?暑けりゃ脱いでしまうね?

帽子かな?かぶらない人もいるぞ。

ツナギでしょ!…大ハズレだな。




ちなみに上記においていちばん良くないのがツナギだと個人的には思っている。

なぜなら…。


まずは着づらいしトイレに行きづらいでしょ。

そもそも自分が使いづらいものや使い慣れていないものをチョイスする時点でやる気はおろか、とりあえず揃えました感を出してしまっているのが良くない。

それに暑い時は温度調節が難しい。1枚脱ぎ捨てて、作業するなどができないし腰に巻くのも邪魔くさい。暑い暑いと言って弱音も吐きたくない。

あとはツナギは肩が凝る人がいるだろうな。

服の重みが肩に集中するため肩に疲れが溜まる。濡れる作業だと一層だ。めちゃ重いハズ。1日が終わる頃にはヘトヘトで、しかも次の日も仕事なのに干さなきゃいけない。仕事が終わってからも大変なのである。

それに身体の一点に疲れが溜まるのは故障にも繋がるため良くない。仕事ができない事よりも、仕事を休んでしまうのがいちばん良くない。
仕事をしに来ているのに仕事を休んで、もちろんお金ももらえないし、心配かけてそれでいてご飯までいただく場所なら尚更。体調を悪くしてお荷物でしかない存在になるのはぜんぜんダメなのである。

そして、なんだかんだ値段が高いしかさ張る。持ち歩くのにめんどくさいのは良くない。旅が億劫になるのに仕事なんてできるはずがないわけで…。

結論。

役に立たないしかさ張るし値段も張るし、そして素人感が溢れる。何の良いこともない。

ツナギは絶対にやめたほうがいい。


※ちなみに。

北海道でお米農家さんの手伝いをした際は、ツナギを着ている人は外作業もド素人が多く、農家さんも困っていた。

完全に偏見ではあるが、絶対に絶対にやめたほうがいい。




さて、そろそろ答えが知りたいだろう。




一発でやる気を見せられるもの。

それは……。




エプロンである!




は?

え?なんで?


と思うかもしれないが、実際そうだし。



作業着だけだと他の人と同じなので、他の作業員と何ら変わりなく見られがちなのだが、エプロンをしていると汚れに来ました感がバッチリ出る。それだけで覚えられるのもひじょうに良い点である。名前は覚えていないが「エプロンの人」と覚えられるのはありがたいことこの上ない。

仕事をしていていちばん情けないのは、汚れ作業を嫌がる事だ。服に付いたり、濡れたり、やだなぁというへっぴり腰がなんとも見苦しいわけである。超ダサい。



しかしエプロンをしていると安心だ。

何事も無いように立ち向かう態度は雇う側から見ると安心感があるそうだ。


ちなみに僕のエプロンは布製だがオイルド加工でやや防水性能があり水に濡れる事も全く怖くない。最強のエプロンなのである(自慢)。

実はガーデニング用だが、あえてそうしている。外仕事でもキッチンでも使えるからだ。
ガーデニング用なので農作業は言うまでもなく適していて、塗装作業やら引っ越し作業に解体作業、みかんの収穫作業なんかも役立った。

外で働いたあとはちゃんと洗うが、基本は叩くだけでOK。洗う時は洗濯機で良い。




そして、そもそもな点だが機能性としては申し分なくて。

汚れは防ぐので作業着が著しく汚れて、洗濯が間に合わないという事はまずない。じゃあエプロンは超汚れるんじゃないか?というとそうでもない。

実は汚れというのはほとんどが水分として布に付着、染み込む事でイコール服が汚れるという仕組みになっている。


防水加工のお陰で、濡れないのもそうだが、"そもそも汚れが付着しにくい"という点でよけいに強者感が増す。防水加工があるが濡れる事はある。無敵ではないにしろ服に浸透する程濡れた事は数える程しかない。
RPGで言うところの、防御力も上がるが魔法や追加効果を打ち消す防具だと思えば良い。素晴らしいだろ。

現実的に言うなれば、雨の日に長靴で泥んこの道を歩くのに似ているかもしれないな。




それでもいくらかは汚れるし、油汚れなんかは付着する事がある。

僕は靴磨きもするので靴墨なんかは落ちにくい汚れだし、キッチンの油なんかもやや残ってしまう。

油汚れには注意だ。




と、長くなってしまったが、エプロン愛で持ち歩くのをやめられない。

ほぼ最強の装備品である。


人の手伝いをする時はエプロンである。



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二ノ宮金三郎
気軽に読んでいただきたいので、ひとつひとつの記事に値段は付ていません。靴磨きや仕事のお手伝いなどを投げ銭でやってみると、様々な方が僕の仕事にいろいろな価値をつけて下さってすごく助かります。僕の記事にもあなたの価値をつけていただけると嬉しいです。