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首里城の火災で感じたこと 【音楽スタジオ奮闘記】


首里城の火災をニュースで見てとても悲しくやりきれない気持ちになりました。

ちなみに一度も沖縄には行ったことないのですが。


沖縄の人にとってはまさにシンボル。

約30年にわたる復元工事を2019年の1月に終えたばかり……

目の前で燃えていくのを見ておられた方は、大変いたたまれないお気持ちだと思います……。

調べていると過去600年の間に4度も焼失しているようです。(今回で5度目)

木造やうるし塗りで燃えやすいのは理解できるのですが、建物の構造上なのか立地なのか、一晩にしてこうも全焼するのか……と感じました。

建築の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが。

早くも再建に向けて動きだしているようです。

何度も壊れても、立て直してまた復元する……この繰り返しの中、現存しなくても首里城は存在し続ける。

京都にも数百年続いている寺や神社がたくさんありますが「なんで続いているのだろう?」と建物の耐久構造や機能ばかりに興味がいっていましたが、今回気づいたのは、

たとえ現存しなくても人々の中で首里城は存在し続ける

ということ。

これを歴史建築物でなくても、他のスペースでも応用できないか。

建物や場所が無くなっても、常に存在し続ける何かさえあればいつでも復元可能なのではないか。

場所が違っても、再び完全再現できなくとも。

わたくしが現在勤務しているスタジオラグ伏見店の閉店が決定しています。

正直、建物自体をどう残すかは考えていませんが(スタジオは取り壊し予定)、ここで作られたお客さんやミュージシャンとの関係はそのままで次に進みたいと思います。

もう「場所」や「モノ」に頼っていてはつぶれるってことは移動式概念の時代となりつつあると、自分の中では確信していて、京都でお寺や歴史的建築物と対等に張り合うぐらいの機能や存在意義を見いだしていきたいと思っています。(歴史自体には勝てないけど……)

それが音楽スタジオやライブハウスじゃなきゃとも今では思っていなくて、そこで張り合っても進化はない。

10年後、20年後……50年後、未来を見据えた動きにする中で新しい可能性を追求します。

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