「表」Dについて「表」①
言葉とは何かを考えてみたとき、私はプログラミング言語を思い出します。
「りんご」という箱(class)を設定し、そこに🍎という外観や味、植物、バラ科、落葉高木、フジやシナノスイートなどの品種といった変数やメソッドを入れ込む。
これにより「りんご」を宣言すれば他者との間で意思疎通ができます。
私が今適当に作った造語「あべびぼるや!」と大声で宣言しても、その箱には変数もメソッドも何も入っていないので何も起こりません。
つまり言葉とは「箱」に「概念」を入れ込むことで構成されている、と考えます。
この「概念」こそ「言霊」と言えるのではないでしょうか。
そのような法則が言葉にあることに気がついた時、とても恐ろしいことができてしまうことにも気が付きます。
例えば「知恵」という言葉を長年使わず、「知識」という言葉で代用し続けることでこの世から「知恵」を消すことができるのです。簡単に言えば「りんご」という箱に🍎だけでなく🍐も入れてしまって、「梨」という言葉を使用しなくなれば、この世から「梨」をなくしてしまうのです。
また、消してしまった記事で触れたことになりますが、武士の時代に使われた「悪党」という言葉。これは「悪い者」というより「強い・荒々しい者」というニュアンスで使われたのです。これは長い時間経過の中で「悪」という箱に入れられた概念が変化した、取り変わった、といえます。
こういったやり方を意図的に使うことができたのなら、人々の歴史観や政治観、思考にいたるまでコントロールすることができるでしょう。
ヤタガラスを烏と人々が認識するように。
硝子かもしれないのに。
ジョージ・オーウェル氏が書いたディストピア(ユートピアの反対)小説の「1984年」。ここで書かれる「ニュースピーク」もそういったことを述べています。
話が脱線してきたので本筋に戻すと、こういった「箱」と「概念」は五十音一つ一つに適用されているように思えます。
例えば「ワ」
ワの漢字の一例として、
和、環、倭、輪、話、我、
というものが挙げられます。
こういった漢字群から「ワ」の箱に組み込まれた概念があなたにもなんとなく連想できたのではないでしょうか?
穏やかな、丸みを帯びたイメージを連想できたのではないでしょうか?
もちろん、「分」ける、「別」ける、「割」る、という言葉もありますが、これまで述べてきた通り、「物事は反対の何かも存在することで成立する」のです。「分」ける、「別」ける、「割」る、ことができるのはそもそも「和」が、「環」が、「輪」がなければならない、ということです。
このとき、アルファベットに関してもこれらが適用できるのではないか?と考えるのです。
言霊、と聞くと日本語にのみ適用されているものだと考えている方も多いのですが、そうではないのです。
アルファベットにも適用されています。
例えばpresentという箱。
この中身には「贈り物」、「現在」などが含まれており、「現在」が「贈り物」であるというニュアンスの概念を持っているのです。
ここで本題となります。
「D」という箱に組み込まれた概念は何か?
それは「D」を使用した単語、事象、人々、そういったものを羅列して、その核となる要素であると考えるのです。
あまり長くなることは望んでいないので、本格的に導き出すのは次回に。
読んでいただきありがとうございました。
よければ次回もよろしくお願いします。
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