【FX】凄まじい円安でドル円上昇クロス円暴騰→株高円安の継続性に注目
みなさま今週もお疲れ様でした。
【6/12-16まとめ】
<<翌週を見据え動ききれない環境>>
今週はイベント盛りだくさんのわりには短日で際立った動きとなった日はなく(強いて言えば木曜日)概ねリスクオン基調で株高ドル安が目を引く中、圧倒的に円が売られて週でした。
円のファンダメンタルズに基づいた弱さはここ数ヶ月顕著なわけですが、今週の売り込まれ方は特に強烈でした。
ドル安基調だったにも関わらずドル円は大陽線、クロス円に関しては特大陽線となり週足チャートでも一際目立つ凄まじいローソク足となりました。
イベントも含めた流れを確認していきましょう。
CPI・PPIをやや下振れで通過したこともあり、据え置きがさらに濃厚となった中で迎えたFOMCはサプライズなく据え置き。
発表されたドットチャート中央値が5.6%だったことで残り2回の利上げが意識され初動はドル高となりましたが、その後の会見では7月の利上げをライブ(データ次第)としドットチャートの内容と整合性のあるタカ派具合ではありませんでした。
翌日はECBに加え多くの米指標が発表されました。
ECBは25bp利上げ+7月の利上げ確率も高いとしユーロ高、米指標は各指標まちまちでしたが新規失業保険の上ブレや輸出入価格下ブレが意識されドル安となりました。
金曜日は日銀政策変更なしで捻りなく円が独歩安。
また前日のユーロ高は継続しませんでした。
<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化傾向
・エンパイア上ブレ
・フィリー下ブレ
・小売売上高やや上ブレ
・ミシガン大上ブレ
◆物価関連-減速傾向
・CPI、PPIともにやや下ブレ
・インフレ期待(ミシガン大)下ブレ
◆雇用関連-堅調
・新規失業保険上ブレ
<<要点>>
○金利⬆️小幅上昇:イベントを通過しても大きく動かず高値圏で横ばいが続く
○米株⬆️上昇:日々堅調に推移、金曜日は調整下落も値幅は限定的-3指数揃って陽線
○原油⬆️上昇:安値圏で小動きが続く-3週ぶり上昇
○ドル円⬆️上昇:ドル安円安で小動きが続くも金曜円大幅安で大陽線となり節目の142円に接近、3週ぶり上昇
○ドル⬇️下落:軟調推移の中で木曜は強めに売られる、3週続落
○円⬇️下落:まさに独歩安、金融政策の乖離を背景に凄まじく売り込まれる
【来週に向けて】
<<パウエル議会証言と新規失業保険>>
来週は今週の流れが継続するかを見極めていく週と捉えています。
イベントは少なく上記のパウエル議会証言も1日目の水曜日はもちろん注目なのですが、今週FOMCで会見をしたばかりなので大きな材料になるような発言は出づらいと捉えています。
どちらかと言うと新規失業保険申請件数に注目しており、来週も上振れとなれば3週連続となり、7月雇用統計への思惑でドル安が強まる展開があるかもしれません。
あとは今週大きな動きとなった株高円安の継続性に注目していきたいと考えています。
下記その他注目イベントです。
・月曜-米休場
・水曜-英CPI
・木曜-BOE
・金曜-全国消費者物価指数、欧米PMI
<<金利>>
○今週
前週に続き方向感なくボラも比較的小さい週でした。
金利を背景としたFX戦略が立てづらい環境となっていますね。
○来週
前週はともかく多くのイベントがあった中での今週の停滞を見ると、サプライズ的な材料がでない限り上昇下落ともに大きな動きにはならない感じがしてきました。
短期4.4-4.9%長期3.6%-3.9%はそうそう抜けない目線で捉えていきます。
目先は上記レンジ幅より更に小幅な推移をイメージしています。
<<米株>>
○今週
日々堅調に推移し金曜日は調整下落も値幅は限定的でした。
3指数揃って陽線となり上昇が止まる気配はありません。
史上最高値を目指していく中ではインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだ道のりは険しいと捉えています。
○来週
チャートはS&P500ですがダウとナスダックが目先大きな節目に差し掛かっています。
S&P500に関しては調整した際に4,300でのサポートがあるか注目しています。
テクニカル、ファンダともに堅調そのものですので、理由なく上昇継続してもおかしくない状況です。
あえてしばらく下落材料をイメージしていきます。
・節目での利確売りからの連鎖売り
・米雇用指標(来週なら新規失業保険)の悪化
・月末フロー
<<原油>>
○今週
大きな材料はなく安値圏で小動きが続きました。
3週ぶり上昇となりましたがレンジ内推移ですね。
○来週
短期的には引き続き70$のサポートと75$付近のレジスタンスでの反応を確認していきたいところですね。
下方向に突っかける場面が割と見られますが、週足では面白いくらい70$台をキープしますね。
中長期的には需要が増す展開になるかどうかが今後の推移を占いそうですね。
すなわち景気後退の有無と程度ということです。
景気後退にならず、需要増加+減産維持はインフレ鈍化期待にとって最悪なシナリオになりますがイメージはしておかないといけませんね。
<<為替>>
USDJPY
○今週(1/3ロング保有)
ドル安円安で小動きが続くも金曜円大幅安で大陽線となり節目の142円に接近して引けました。
トレードとしては日銀後の円安を見込み、平均140.4で3発前日からポジションを作りました。
141.3と141.9で部分利確を済ませ残り1発となっています。
○来週
◇ポジション管理
とにかく円売りが凄まじいので、元々142円をターゲットとしていましたが最後の1発はもう少し握ってみようと思います。
テクニカル的には142を明確に超えてくると145円を目指せる展開ですが、ドル高に期待できる状況ではないので難しいところです。
更に142-145では利確売りや牽制発言(介入思惑)などがあってもおかしくないです。
とはいえ上記懸念を打ち消すほど圧倒的な円安なので、週明けも流れが継続するようであれば142円を軸に再度ロングを検討していくつもりです。
上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念
④日経買いのヘッジ需要→NEW
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
AUDUSD(ロング保有)
○今週
FOMC通過や直近の労働市場軟化を材料にドル売りとなりドルストレートは揃って上昇となりました。
この流れが継続する目線でAUDUSDを3-4発ロングでエントリーしていきます。(現状は1発のみ)
0.683付近までの押し目で順次エントリー予定、損切りは0.68割れとします。
ターゲットは0.7-0.71で考えています。
○来週
◇既存ポジション管理
戦略が決まりエントリーを進めてますので、あとは値動きとファンダを見て変更の必要がないか日々確認していきたいと思います。
DXY101-102の動きもしっかりチェックしていきましょう。
○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
ポンド≧豪ドル>ユーロ
となりました。
直近は同様の強弱感が継続していますので、各チャートを確認の上トレンドになっていくイメージをしていきたいと思います。
来週は英CPIとBOEがありますのでポンドに注目ですね。
<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:FOMC通過や直近の労働市場軟化を材料に下落継続目線も節目でのテクニカル的な反発には警戒
○米株上目線:目先は下げる材料が乏しい、一方上昇が長く続いているためいつ利食い売りが来ても文句は言えない状況
〇注目イベントはパウエル議会証言、新規失業保険申請件数(3週連続の増加となるか)
それでは皆様良い週末を。
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