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【FX】ドルが最重要局面→決着はFOMCまでつかない公算も

みなさま今週もお疲れ様でした。

【4/10-14まとめ】


<<CPI減速もコアは高止まり>>
今週最注目の米CPIの結果は総合予想前回下振れ、コアは予想一致高止まりといった結果でしたね。
相場の反応としてはあまり大きな動きとはなりませんでした。

今回は結果がまちまちだったこともありますが、インフレ鈍化傾向が明確になってきたことでCPIへの反応が限定的になっていく流れになっていきそうですね。

また翌日PPIも明確に下振れる結果となりましたが、こちらもそこまで大きな動きにはなりませんでした。

CPI+PPIが低下にも市場の反応が限定的だった点については商品物価の下落が牽引して下げているがサービス部門の物価は高止まりしているからといった観点と既に3月の銀行懸念で金利低下(利下げ織り込み)をやっているからといった両面で捉えています。


下記その他の材料です。
・植田総裁会見はハト派
・FOMC議事録は信用収縮からの経済減速を警戒
・小売売上高は下振れ
・ミシガン大期待インフレは上振れ

<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化→今週小売売上高は下振れ
◆物価関連-減速→今週CPIとPPIは下振れ、インフレ期待は上振れ
◆雇用関連-堅調

<<要点>>
○金利⬆️上昇:堅調に推移する日が多い、3月中旬以降のレンジ内で陽線

○米株⬆️小幅上昇:木曜日の大陽線(米PPI悪化を受けて)が目を引く、高値圏維持で陽線

○原油⬆️上昇:堅調な推移が続き85$付近の節目に迫る、4週続騰

○ドル円⬆️上昇:植田総裁ハト派や米指標悪化で上下に振れるも134円に迫る陽線で引ける

○ドル⬇️下落:米指標悪化で終始売られるも金曜日は重要な節目から強めの反発上昇、5週続落
○円⬇️下落:月曜の植田総裁ハト派会見からセンチメントが悪化し終始弱い動き

【来週に向けて】

<<CPI>>
来週はこれといった重要指標のない1週間となります。

材料としては米企業決算結果やFEDメンバー発言といったところでしょうか。
材料難な中分かりづらい動きになることを前提に立ち回っていく必要がありそうですね。

下記その他注目イベントです。
・月曜-NY景気指数
・木曜-PH景気指数
・金曜-欧米PMI

<<金利>>
○今週
弱い物価指標や景況感指標を受けても下落は限定的で先週の下落を打ち消す陽線となりました。
3月中旬以降、短期3.7%-4.2%長期3.3%-3.6%でのレンジ推移となっていますね。

○来週
目先はレンジ上限の短期4.2%長期3.6%での攻防を注視していきます。
今週の指標結果は強弱まちまちで市場反応も難解でしたが結果FED WATCHに関しては5月25bp利上げ予想が78%に上昇。(年内利下げ観測も和らぐ)
来週材料難な中、更なる金利上場はややハードルが高いかなと捉えています。


ここから先はインフレを再燃させず継続的に下げていけるかがポイントになりそうです。(FEDメンバーの発言から)

<<米株>>
○今週
木曜日の大陽線以外は小動きも3指数揃って上昇となりました。

FEDの利上げ終了間近ということで上目線のプレイヤーがジワジワ増えてきている印象を受けます。
これを強く否定する指標結果が出ない限りは堅調な動きが続きそうですが現水準はレジスタンスも強く身動きが取れなくなっていますね。


対局上昇トレンド入りを考える向きも出てきましたが、下落トレンドを脱した後も継続上昇していくにはインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだまだ道のりは険しいと捉えています。

○来週
テクニカル的には申し分なく上昇継続を考えたいところですが、S &P500で言えば4,200の大きな節目が目前に立ちはだかったおり材料難な来週一気に上抜けは難しいのではと考えています。横ばいor調整下落を前提に立ち回っていきます。

長期では早くともインフレ継続低下→米金利ターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていく下落トレンドが依然メインシナリオです。
ただ物価指標が着実に低下してきておりますので徐々に長期で上昇地合いになっていくイメージも膨らませていきます。
(リセッション懸念が本格化した場合は利上げ終了でも上値重いシナリオも)

<<原油>>
○今週
強い売りがほとんど入らず続伸し節目の85$付近に接近、4週続騰となりました。
今週ファンダで大きな材料はなくOPEC+減産からのセンチメントが継続しています。

○来週
85$付近でテクニカル的な売りが入るのか攻防に注目していきたいと思います。

また減産決定はもちろん事実として価格上昇要因ですが、需要が増す展開になるかどうかが今後の推移を占いそうですね。
すなわち景気後退の有無と程度ということです。

景気後退にならず、需要増加+減産維持はインフレ鈍化期待にとって最悪なシナリオになりますがイメージはしておかないといけませんね。



<<為替>>
USDJPY
○今週
月曜に植田総裁会見ハト派で上昇

水曜木曜に物価指標悪化で下落

金曜に小売売上高の結果(織り込みよりは悪くなという解釈か)と期待インフレ上振れで上昇
といった流れでした。
上下に動くも最終的には週足陽線で134円に接近して引けました。

○来週
ショート目線(スイング)
テクニカルと金利の推移から考えて、続伸のハードルは高いと捉えている為134円前半あたりまでの上昇を許容し下落を狙っていきます。
ただ円安圧力が継続する可能性がありますので135円まで駆け上がっていくシナリオもイメージ、そういった場合はエントリーを見送ります。

上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念

下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
④欧米銀行危機問題

EURUSD
○今週
月曜は雇用統計余波でドル買い

火曜-木曜に物価指標悪化でドル売り

金曜に小売売上高の結果(織り込みよりは悪くなという解釈か)と期待インフレ上振れでドル買い
といった流れでした。
金曜の反発上昇はテクニカル的に軽視できない規模となりました。

○来週
ロング目線(スイング)
1.09(DXY102)に極力引き付けLを狙っていきます。
金曜日の反発もあり材料難な来週に先週高値を一気に抜いていく動きはイメージしづらい為、引き付けられないのであれば見送りでいいと考えています。
やはりDXY101-102がゾーンで強い節目となっており、突発的な材料がない限りブレイクは早くても5月FOMCかなとイメージしています。

一方で来週1.09(DXY102)を強いプライスアクションで下抜けてくるような動きがあれば当然ファンダも加味しながらにはなりますが、短中期でショート目線に切り替えていくイメージを持っています。


○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
ユーロ>豪ドル>ポンド
となりました。

今週はユーロの強さポンドの弱さが目立ちました。

来週は英CPI・豪四半期CPIに加え欧英PMIもありますので各通貨動きがありそうです。

<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:下目線継続だが、金曜反発上昇の継続性を確認していきたい
○米株上目線:各指数年初来高値更新を伺うが如何せん来週は材料難、一旦の調整下落も視野に
〇注目イベントは特になし


今回は投稿の構成を少し変えてみました。
今までとどちらが見やすいかフィードバックいただけると嬉しいです。


それでは皆様良い週末を。

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