【FX】ECBフォーラムは無風通過→来週は雇用統計ついに悪化か?
みなさま今週もお疲れ様でした。
【6/26-30まとめ】
<<ECBフォーラム無風も伏兵でGDP確定値>>
指標としては欧米含む各国のインフレが鈍化傾向であることが確認できた週でした。
一方で注目されていたECBフォーラムは目立った発言なくほぼ無風通過と言っていい内容。
あとは木曜日のGDP確定値上ブレと新規失業保険の下ブレで金利が急伸しましたが、為替や株は反応薄。
GDP確定値に関しては1-3月期の話なのと新規失業保険も祝日を含む週だったことと、そもそもが週間の指標度ということを踏まえ、この動きに関してはそこまで重要視していません。
<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化傾向
・第1Q GDP確定値:上ブレ
◆物価関連-減速傾向
・PCEデフレーター:やや下ブレ
◆雇用関連-堅調もやや陰り
・新規失業保険:下ブレ
<<要点>>
○金利⬆️:横ばいが続くも木曜の堅調な米指標で急伸、銀行破綻問題前の水準に近づく
○米株⬆️下落:先週久々の陰線だったが早速ほぼ全戻しの陽線、3指数とも堅調
○原油⬆️小幅上昇:目立った材料なく小動きが続く、またしても週足実体は70$付近
○ドル円⬆️上昇:堅調にジリ上げで金曜に節目の145円タッチも、その後ドル売りもあり金曜短日では陰線、3週連騰
○ドル➡️横ばい:日替わりで乱高下も結局は十字線、節目の102付近で迷える動き
○円⬇️下落:安定の弱さも売り込まれ方はここ最近の中では控えめ
【来週に向けて】
<<雇用統計>>
米市場が月曜日短縮取引、火曜日休場となりますので月初の指標ラッシュですが水-金に詰め込まれているかたちですね。
メインイベントの雇用統計ですが予想値としてはやや減速する内容。
今回は前月新規失業保険申請件数が高めに出ていた期間がありますので、雇用市場悪化の兆候が見える可能性もあり、インパクトのある内容となった場合にはすぐに反応できるようにいつも以上に身構えていきます。
下記その他注目イベントです。
・月曜-ISM製造業
・水曜-FOMC議事録
・木曜-ADP雇用・JOLTS求人・ISM非製造業
<<金利>>
○今週
横ばいが続く中、木曜の堅調な米指標で急伸。
銀行破綻問題前の水準に近づいてきました。
上昇の要因として第1Q GDP確定値上ブレの影響が大きかったと思われますが、他市場の反応を見ても少しやり過ぎかなと考えています。
○来週
目先は短期4.85長期3.85での攻防に注目しています。
さらに上昇していくのであれば短期5%長期4%が節目となりそうです。
利上げ織り込みもかなり進んできており、引き続きこれ以上の上昇はハードル高めだと考えています。
逆に雇用指標悪化や、インフレ大幅鈍化などの指標が出た際の下落は勢いを伴ったものになるイメージを持っています。
<<米株>>
○今週
先週久々の陰線でしたが早速ほぼ全戻しとなりました。
やはり強いですね、3指数ともに堅調でした。
サポートとして注目していた4,300の手前4,330辺りから上昇していきましたね。
一方長期では史上最高値を目指していく中でインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要があり道のりは険しいと捉えています。
○来週
来週の指標は景況感と雇用中心なのでどちらに転んでも、利上げ観測後退とリセッション懸念が綱引きとなってしまい大きな値幅は出づらいと考えています。
想定をよそに上昇していった場合次の節目は4,550水準を見ています。
<<原油>>
○今週
またしても目立った材料なく小動きが続くきました。
例のごとく週足実体は70$付近。
○来週
引き続き70$のサポートと75$付近のレジスタンスでの反応を確認していきたいところですね。
景気指標が持ち直す展開にならない限り上値が重い展開が続きそうです。
<<為替>>
USDJPY
○今週
堅調にジリ上げで金曜に節目の145円タッチとなりましたがその後PCEデフレーター下ブレでのドル売りもあり金曜短日では陰線となりました。
週足では3週連騰、月足も大陽線で3連騰。
一日おきに円安牽制発言もありましたが、発言のトーンが強まらなかったこともあり反応はかなり限定的でしたね。
トレードとしては最後の一発を145円の手前で決済しました。
どちらかといえば145円を抜けて続伸していく可能性が高いと今も思ってますがその場合
上昇速度が上がる→円買い介入→急落
が想定できるためここは警戒。
値幅も400pips以上乗りましたし、達成感でこのまま145円が一旦の高値になる可能性も考え決済しました。
○来週
押し目買い目線でいきたいと思います。
スワップやファンダメンタルズの観点から長めに持っていくことができますので、余裕を持って買い下がっていく手法を取ります。
押し目買いを見送るケースとしては下記とします。
・米雇用の明確悪化
・確度の高い日銀の政策変更観測
・円買い介入
そもそも上記に該当しなければ大幅な下落の可能性は低いので、143円くらいまでの下落があれば買い始めるイメージです。
上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念
④日経買いのヘッジ需要→NEW
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
EURUSD
○今週
日替わりで乱高下も結局は十字線で前週とほぼ変わらず。
ここ2週は1.085-1.1内での動きとなっています。(黄色いレンジ中値1.0925)
※DXYだと102-103.5
○来週
引き続き様子見です。
完全に方向感なく様子見一択だと考えています。
もし雇用統計の明確悪化があれば、後発でもロングを検討していきたいと思います。
○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としてはユーロ>ポンド>豪ドル>となりました。
前週と同様の強弱間ですが、各通貨大きな差はありませんでした。
来週はRBAがありますので豪ドルに注目ですね。
<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:本音は方向感なくフラットにみたい、指標でサプライズなければ一方向には動けないと思う
○米株上目線:来週の指標は景況感と雇用なのでどちらに転んでも大きな値幅は出づらいと考える
〇注目イベントは金曜の雇用統計
それでは皆様良い週末を。
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