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10/24-28振り返りと10/31-11/4展望

今週もお疲れ様でした。

【10/24-28振り返り】


<<各国中銀会合とGAFAM決算>>
今週は先週WSJニック記事から思惑が本格化したFEDピボット期待を更に織り込んでいく値動きとなりましたね。

まずは各国中銀会合ですが、
水曜BOC(カナダ)予想+0.75→結果+0.5
木曜ECB(欧州)予想+0.75→結果+0.75
金曜BOJ(日本)緩和維持

前回記事でカナダが利上げ幅を落としてくる可能性にも言及していましたし、概ね想定通りの結果となりました。
加えてカナダ、欧州ともに利上げ継続姿勢は見せつつもハト派転換へ向かっているとの向きがあり直近のFRB転換期待を後押しするかたちとなりました。
BOJはやはり円売りイベントとなりドル円145円からの反発に寄与しましたね。


米企業決算ではGAFAMの軟調さが目立ち大きな話題となりました。
ドル高の影響も寄与している様ですね。
特にAMAZONとMETA(FACEBOOK)の下落は凄まじく今後GAFAMと呼ばれるのか疑問に思わざるを得ない程でした。

また今週は小粒な経済指標が多数でしたが、総括すると
住宅➡️悪化
景況感➡️まちまち
物価➡️高止まり
といった内容で直近の「Bad News Is Good News」からリスクオン地合いをサポートするものでした。

<<米株>>
2週連続で3指数揃っての上昇となりました。
週間通してリスクオン基調だったんですが、大手テック銘柄で決算を落とす企業が多く指数によって推移のばらつきが出ましたね。
ダウ>S%P>ナスダックの順番で強さにコントラストがありました。

ただ金曜日にはナスダックも大きく上昇し3指数とも日足大陽線。
個人的には債券市場、為替市場に比べFOMCがハト派的な内容になる事を過度に織り込んでいる様にも見えてきました。

<<ドル円>>
今週は乱高下の結果、実体がほぼ無い陰線(十字線)でした。

前週金曜日NY時間に円買い介入観測があり迎えた月曜日でしたが、
週明け月曜早朝からの上昇に対してまたしても介入観測となり大きな値動きとなりました。

火曜日からは市場が米利上げ鈍化思惑を更に織り込み金利安となるのにつれてドル円もするすると落ちていき木曜日には145円手前に到達し金曜日に反発といった流れ。
介入なしで火曜から木曜のように続落していく流れは本当に久しぶりで7月以来かと思います。
ポイントとしては円高ではなくドル安の勢いが強い点。

145円を割れていくかは別にしても、今までのような一辺倒な上昇には懐疑的になりつつ取り組んでいきます。

<<マクロテーマ状況>>
◆景況感-まちまち
◆物価先高観-やや低下

<<要点>>
○金利→⬇️下落、長期の下げ大きい=フラットニング、金曜には揃って反発
○米株→⬆️上昇、金曜大陽線もあり2週連続陽線
○原油→⬆️小幅上昇、利上げ鈍化観測やドル安思惑が後押しか
○ドル円→⬇️ほぼ同値、週間で下落基調も金曜、金利上昇につられ反発
○ドルは強く売られるが週後半に反発
 円は日替わりではあるが軟調

【10/31-11/4展望】


<<トレード目線>>
○USDJPY
FOMCでタカ派解釈+145-147内のレートでロング

↑FOMCまでは145.3のロング最後の一発をホールドし様子を見ます。
FOMCハト派解釈であればショートはせずドルストレート狙い

○ドルストレート
EURUSD
FOMCでハト派解釈+0.98-1内のレートでロング

↑中途半端なハト派感だとCPIまで様子見となり値が進まない可能性もありますのでその辺りしっかり見極めていきたいと思います。


○クロス円
円の大局を下で捉えロングのみ検討な中で
金利低下によりドル円が弱含みつつあるので来週は様子見とします


○他通貨
直近の主要通貨の強弱感としては
ポンド>ユーロ≧豪ドル
で捉えています。

上記からGBPUSDも取引候補には上がるんですが、
ポンドだと米株の影響を大きく受けてしまう事とポンド高の継続性も微妙な為、ユーロを選定しています。

<<FOMCと雇用統計>>
月初恒例の各指標に加え各国中銀会合、月末月初も相まった盛りだくさんの週になります。

その中でメインイベントはFOMCとなりますね。
利上げ幅は+0.75が濃厚で声明やパウエル発言に注目が集まります。
次回12月、それ以降の利上げ幅やペースを見定めるヒントを探すイメージです。

市場は10/21WSJニック記者のリークと思われる記事を含め様々な材料からハト派的な会見になる織り込みを進めています。
来週月火の値動きにもよりますが、タカ派を強く堅持するような内容は一定のサプライズとなりそうです。

・タカ派→金利高-株安-ドル高
・中立→小動き(CPIまで様子見たい勢)OR金利高-株安-ドル高(一定ハト派を織り込んでいた為)
・ハト派→金利安-株高-ドル安(一定織り込んでいる為反応が薄い可能性も)
大枠では上記の反応をイメージしておきたいと思います。

雇用統計はやはり「悪化でリスクオン」「好調でリスクオフ」が基本的な反応でしょうが、FOMC次第になってきますのでFOMCの内容を踏まえシナリオを精査していくつもりです。


その他下記にも注目です。
・火曜RBA+0.25予想、木曜BOE+0.75予想
・火曜ISM製造業、木曜ISM非製造業

<<金利>>
今週は長短ともに下落となりました。

急ピッチで上昇した反動もあるかもしれませんが、
火-木の続落は8月からの上昇の中では中々見られなかった動きでした。

金曜日の値動きを見ていると短期4.4%長期4%が意識されていました。
(短期の本命は4.5%水準かなと)
いずれにしてもFOMCで直近の利上げ鈍化思惑が肯定されるか否定されるか一定の答えが出ますので要注目ですね。

タカ派→再上昇
ハト派→下げるも急落にならず高止まり
上記をイメージしています。


下落していく様であれば下落具合に合わせて徐々にスタンスを変化させていけば良いと考えています。

現状はインフレが鈍化せず利上げペースを落とせない状況が続いていますので、それぞれ次の節目となる短期5%長期は4.5%を目指す流れがメインシナリオですね。

<<米株>>
指標の後押しを受け続伸できるか重要な週ですね。
決算の影響で一番上昇が鈍いナスダックで11,500、S&P500では前回注目していた3,800を維持し続伸できるかに注目。

一方で大局の株安トレンドに戻っていっても全くおかしくない状況なのは絶対に忘れてはいけません。

長期では早くともインフレ継続低下→米金利ターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていく流れがいまだメインシナリオです。

<<原油>>
今週も材料乏しく小幅続伸でした。

強いて言えば利上げ鈍化観測から景気後退懸念が若干緩和した事が上昇に寄与したかもしれませんね。


WTIで中値の85$を中心に77-93$でしばらくレンジ形成するパターンも頭に入れておきたい展開です。
再度上昇となれば次回以降のCPI総合値の上昇圧力となりますので注目していきましょう。


<<要点>>
○ドルは下目線→大局上目線転換とはまだ言えないが直近のモメンタム、テクニカルを優先(ただ当然FOMC次第)
○米株は上目線→大局はまだ下目線だが、金曜の上昇が強すぎて目先は上目線で見ざるを得ない
〇注目イベントは雇用統計含む米指標とFOMC含む中銀会合

それでは皆様良い週末を。

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