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【FX】今週は想定通り様子見相場→FOMC含む激動の1週間へ

みなさま今週もお疲れ様でした。

【6/5-6/9まとめ】


<<翌週を見据え動ききれない環境>>
今週の印象としては表題の通りで、少し材料が出ても来週CPIとFOMCを前に様子見したいという前提があるため大きな流れが出せない週でした。
(ISM非製造業の下ブレ、他国中銀の利上げ再開、新規失業保険申請件数の上ブレなどにそれぞれ反応)

総括すると他中銀の利上げ再開でFEDへの影響が意識される一方でISM非製造業下ブレ•新規失業保険申請件数上ブレとなりどちらにも方向感を出せず。
個人的にはアメリカ以外の国がアメリカの金融政策を意識することはあっても、アメリカが他国の金融政策に影響されることはないと捉えていきます。

金利先物市場の利上げ織り込みも大きな動きはありませんでした。


下記その他の材料です。
・RBA+25bp利上げ(停止からの2会合連続)
・BOC+25bp利上げ(停止からの再開)


<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化→ISM非製造業下ブレ
◆物価関連-減速
◆雇用関連-堅調→新規失業保険上ブレ


<<要点>>
○金利⬆️小幅上昇:方向感なくボラも小さい、重要指標を翌週に控え様子見感強く小陽線

○米株⬆️小幅上昇:高値圏での横ばいS &P500は強気相場入り、3指数揃って陽線

○原油⬇️下落:サウジ減産での上昇は続かず節目の70$まで下落、2週続落

○ドル円⬇️小幅下落:ドル・円ともに軟調な中で140円に乗せると落とされる流れ、2週続落

○ドル⬇️下落:全般小動きながらも木曜に強く売られる、2週続落
○円⬇️下落:ドルとユーロ以外、多くの通貨に対して売られる

【来週に向けて】

<<CPI→FOMC>>
材料難な今週を終え、一転して材料目白押しの1週間を迎えます。
下記の他注目イベントにも注意を払いつつメインイベントは火曜CPIからの水曜FOMCになります。

まずはCPIですが予想値は
総合4.2%(前回4.9%)
コア5.2%(前回5.5%)
となっておりしっかり目の低下予想ですね

7月の利上げ有無にダイレクトに影響してきますし、データによっては今月のドルの方向感が決まってきますので大注目です。
とはいえ翌日にFOMCを控えますのでサプライズ的な結果でない限り大きくは動けなそうです。


次にFOMCですが、今回は据え置きが濃厚。
焦点はいかにタカ派具合を全面に打ち出してくるかになると捉えています。
いわゆる「タカ派な利上げ停止」がメインシナリオです。

・利上げ「終了」ではなく「停止」を意識させにくるか
・声明文の変化
・ドットチャートの変化

この辺りをしっかりチェックしFEDの現状姿勢を捉えていくことが重要になりますね。
通過後、7月利上げ確率の変化にも注目です。

サブシナリオとしてタカ派色があまり強くない場合には5月ドル高の巻き戻しでドル安が強まり、ドルストレートをしっかりロングしていける展開もイメージでしています。


下記その他注目イベントです。
・水曜-米PPI
・木曜-ECB、エンパイア&フィリー景況感
・金曜-BOJ、期待インフレ(ミシガン大)


<<金利>>
○今週
方向感なくボラも比較的小さい週でした。
重要指標を翌週に控えやはり様子見感強く小陽線となりましたね。

相関の強いドルが軟調の中で金利の上昇は根強かった印象です。


○来週
イベント結果を受けて上方向は3.85%、下方向は3.6%付近での攻防に注目しています。

メインシナリオはインフレ鈍化→利上げ停止で下落と考えていますが、その際も下落幅やスピードに注目していきたいと思います。


<<米株>>
○今週
高値圏での横ばいも3指数揃って陽線、堅調な地合いが継続しています。

ナスダックに続きS&P500に関しても強気相場入りとなりましたが、更なる上昇継続にはインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだ道のりは険しいと捉えています。

○来週
直近の地合いや経済サイクルから考えて、イベントでネガティブな材料が出てもそう簡単には落ちないのではないかと捉えています。
下落した場合には4200のサポート化に注目していきたいと思います。


<<原油>>
○今週
サウジが単独での減産を発表し週明け窓あけでのスタートとなりましたが上昇は続かず節目の70$まで下落し2週続落となりました。


○来週
短期的には引き続き70$のサポートと75$付近のレジスタンスでの反応を確認していきたいところですね。

中長期的には需要が増す展開になるかどうかが今後の推移を占いそうですね。
すなわち景気後退の有無と程度ということです。
景気後退にならず、需要増加+減産維持はインフレ鈍化期待にとって最悪なシナリオになりますがイメージはしておかないといけませんね。


<<為替>>
USDJPY
○今週(現状ポジションなし)
ドル・円ともに軟調な中で140円に乗せると落とされる流れが続き2週続落となりました。
木曜、新規失業保険の上ブレを受けての陰線が印象的です。
米金利との相関がやや薄れていた点も気になりました。


○来週
◇様子見
前提として日米ともに重要イベントがあり不確定要素が多いです。

まずFOMCまではもうポジションを作るつもりはありません。
FOMCが強いタカ派イベントになった場合のみロングを検討していきたいと思います。
とはいえ介入警戒や金曜BOJもありますのでエントリーには消極的です。


上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念
④日経買いのヘッジ需要→NEW
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)


EURUSD(ロング保有-部分利確済み)
○今週
木曜の上昇後に1.07付近でのロングを1/2利確しました。
金曜はユーロ安で下落となりましたが、ドルの軟調さも継続しています。

○来週
◇既存ポジション管理
現状40pipsほどしか利益が乗っていなく、火曜CPIまでにはスクエアにしたいのでタイミングをみて決済します。
1.08-1.085のターゲットには到達しませんでしたが時間切れですね。

新規ポジションに関してはFOMC後に他ドルストレートの含め検討していきます。
ロングの場合は長期、ショートの場合は中長期でのトレードをイメージしています。


他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
豪ドル>ポンド>ユーロ
となりました。

直近は同様の強弱感が継続していますので、各チャートを確認の上トレンドになっていくイメージをしていきたいと思います。

来週はECBがありますのでユーロに注目ですね。


<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:指標次第なのでフラットに見ているがテクニカル的にはやや売りが有利か
○米株上目線:直近の地合いを考えるとイベントでネガティブな材料が出てもそう簡単には落ちないのではないか
〇注目イベントは米CPIと雇用統計


それでは皆様良い週末を。

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