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【FX】6月利上げ剥落からのまちまちな雇用統計→ISM非製造業に注目
みなさま今週もお疲れ様でした。
【5/29-6/2まとめ】
<<6月利上げ剥落からのまちまちな雇用統計>>
大きな流れとしては月-木曜日の流れが金曜に強めに巻き戻された格好。
大きな要点としては下記2点で捉えています。
①投票権を持つ米高官2名が6月据え置きを支持+ニック記事
月末フローで金利低下・ドル安基調となっていたタイミングにこの材料。これにより6月利上げ織り込みが剥落し流れに拍車がかかりました。
②雇用者上ブレの雇用統計
一方で失業率上昇に平均時給はやや鈍化とまちまちな内容。
週末フローもあり最終的には金利上昇+株高+円安となりました。
ポイントとしては雇用統計を受けて金利は強く反発上昇したものの6月利上げ織り込みは復活せず据え置きが75%。
7月は25bp利上げが50%で優位な見方となっています。
下記その他の材料です。
・債務上限法案は上院下院ともに可決
・三者会合を実施し神田財務官から円安牽制発言
・銀行不安は動きなし
・JOLTS求人:上ブレ
・ADP雇用:上ブレ
・ISM製造業:下ブレ
<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化→ISM製造業下ブレ
◆物価関連-減速
◆雇用関連-堅調→JOLTS上ブレ、ADP上ブレ、新規失業保険上ブレ、雇用統計まちまち
<<要点>>
○金利⬇️下落:木曜日まで軟調推移も金曜雇用統計を受け上昇し下髭を形成-4週ぶり陰線
○米株⬆️上昇:月-水でジリ安からの木金で上昇、3指数揃って陽線
○原油⬇️下落:月-水で下落からの木金で上昇し下髭を形成-3週ぶり陰線
○ドル円⬇️下落:木曜日まで4日続落も金曜雇用統計を受け上昇し下髭を形成-4週ぶり陰線
○ドル⬇️下落:木曜日まで軟調推移も金曜雇用統計を受け上昇、週間で小陰線
○円➡️:主要通貨に対して中立
【来週に向けて】
<<ISM非製造業>>
来週は大きなイベントはなく、一つあげるとすれば月曜日のISM非製造業となり通過すると再来週の米CPI、FOMCを控えて材料難な展開をイメージしています。
FEDはブラックアウト期間入りとなり、ISM非製造業で大きなサプライズや他突発的な材料が発生した場合にはWSJニック記者の記事にも注意を払っておきたいところですね。
下記その他注目イベントです。
・月曜-OPEC+
・火曜-RBA
<<金利>>
○今週
木曜日まで軟調推移も金曜雇用統計を受け上昇し下髭を形成、週足では4週ぶりの陰線となりました。
テクニカル的には3月中旬以降のレンジ上限である3.6%まで下げてからの反発となりました。
ファンダ的には月末フロー+投票権を持つ米高官2名が6月据え置きを支持+ニック記事で下落、雇用統計を受けて上昇といった流れでした。
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○来週
先週6月利上げを織り込んだタイミングで到達した3.85%を超えていく流れは基本考えづらく下落方向3.6%付近での攻防に注目しています。
ISM非製造業をサプライズなく通過すれば大きな流れは出ないとイメージしています。
<<米株>>
○今週
流れとしては月-水でジリ安からの木金で上昇し3指数揃って陽線となりました。
月-水は月末フローもありやや軟調でしたが、6月利上げ剥落+賃金低下+失業率上昇+雇用者増加といった材料を好感し木金で上昇しました。
ナスダックに続き、S&P500に関しても強気相場入り間近となってきましたが、更なる上昇継続にはインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだ道のりは険しいと捉えています。
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○来週
雇用統計後ついにS&P500が4200を明確に超えてきましたので上昇継続具合または4200のサポート化に注目していきたいと思います。
来週は大きな材料がなく堅調地合いをイメージしています。
<<原油>>
○今週
月-水で下落からの木金で上昇し下髭を形成、週間では3週ぶりの陰線となりました。
木金の上昇はリスクセンチメントの改善や6/5OPEC+での減産期待が材料となりました。
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○来週
短期的には引き続き70$のサポートと75$付近のレジスタンスでの反応を確認していきたいところですね。
前回に続き今回もOPEC+減産となるのかが短期的な注目点ですが、中長期的には需要が増す展開になるかどうかが今後の推移を占いそうですね。
すなわち景気後退の有無と程度ということです。
景気後退にならず、需要増加+減産維持はインフレ鈍化期待にとって最悪なシナリオになりますがイメージはしておかないといけませんね。
<<為替>>
USDJPY
○今週(現状ポジションなし)
木曜日まで4日続落も金曜雇用統計を受け上昇し下髭を形成、週間では4週ぶりの陰線となりました。
月末フロー+三者会合+6月利上げ織り込み剥落での4日間続落でしたが雇用統計を受けての金利上昇・株高によって円はしっかりと売られましたね。
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○来週
◇様子見
金曜日の上昇が継続するかどうかまずは月曜ISM非製造業の結果と併せて注目していきたいと思います。
ISM非製造業にサプライズがなければスピードを上げて142円に向かう可能性は低いと捉えていますが、日経平均の上昇継続で円安圧力がかかる展開もイメージはしておきたいところです。
金利動向から見ても更なる上昇にかける期待値はあまり高くないと考えています。
一方で円高が強まるシナリオも現状立てづらくショートもできません。
突発的な材料や一時的で判断できる動きで深めの押し目をくれた場合のみロング検討でいきます。
上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念
④日経買いのヘッジ需要→NEW
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
EURUSD(ロング保有)
○今週
水曜NY時間ファンダを受けての上昇→木曜テクニカルでの上昇継続を確認し1.07付近でロングを半分のロットでエントリーしました。
その後の上昇で一時は80pipsほど利益が乗りましたが雇用統計後エントリーレート付近まで戻されてしまいました。
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○来週
◇既存ポジション管理
金曜下落を受けテクニカル的にはやや厳しくなりましたが、欧州通貨売りで下げた側面もありそこまでドル高圧力が強かった訳ではないためポジションは継続でいきます。
(増し玉も検討しつつ)
ロスカットは1.065割れを目安に考えており、利確は1.08から順次行っていきます。
○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
豪ドル>ポンド>ユーロ
となりました。
今週は明確な強弱感が出ましたね、欧州のインフレ鈍化が意識された印象です。
来週はRBAがありますので豪ドルに注目しています。
<<要点>>
○ドル(DXY)上目線:方向感が出づらい展開を想定しておりフラットな目線だが、テクニカルはやや上昇優位を示唆
○米株上目線:雇用統計を受けナスダック以外にも買いが入りテクニカル的には文句なし、何かきっかけがないと下げれない地合い
〇注目イベントはISM非製造業
それでは皆様良い週末を。