【FX】各市場金融リスクオフ全戻しも金利は仲間外れ→月初恒例の米指標ラッシュへ
みなさま今週もお疲れ様でした。
【3/27-31振り返り】
<<PCEデフレーター>>
そこまで大きな動きになった訳ではありませんが、他に特出するものもなく強いて言えばといったところです。
結果は予想前回をやや下回りFEDの利上げ終了局面を後押しする内容となりました。
市場の反応も金利低下、株高となり上記結果を好感しましたがドルは期末フローの影響でドル高でした。
週間通してみると3月のメイントピックとなった金融不安からのリスクオフの巻き戻しが進む1週間となりました。
新たなネガティブ材料は出てきませんでしたね。
市場は来週以降今まで通り米指標の結果に注目を移していくでしょう。
下記その他の材料です。
・ファースト・シチズンズがSVBを買収
・豪CPI下振れ、欧州HICP下振れ
<<米株>>
銀行危機懸念が和らぐ中堅調に推移し3指数揃って陽線坊主引けとなりました。
FEDの利上げ終了間近ということで上目線のプレイヤーがジワジワ増えてきている印象を受けます。
これを強く否定する指標結果が出ない限りは堅調な動きが続きそうです。
(チャートは文句なしに強いですしね)
対局上昇トレンド入りを考える向きも出てきましたが、下落トレンドを脱した後も継続上昇していくにはインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだまだ道のりは険しいと捉えています。
<<ドル円>>
水曜大陽線の影響が大きく堅調に推移、5週振り陽線となりました。
リスクオフの巻き戻し+期末の円売りフローがあり130円から反発上昇となりましたが、FEDの利上げ停止観測から金利の上値が重く大幅上昇とはなっていませんね。
月足週足目線で見て1月の127円台をオーバーシュートと捉えると130円の重要性が増してきているなと考えています。
<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化からやや持ち直し
◆物価関連-減速がやや鈍化→今週PCEデフレーター下振れ
◆雇用関連-堅調
<<要点>>
○金利:⬆️上昇→月火でリスクオフの巻き戻しも水木で膠着し金曜に下落、4週振り陽線
○米株:⬆️昇→終始堅調に推移し3指数揃って陽線坊主引け、3週続騰
○原油:⬆️上昇→終始堅調に推移し大陽線坊主引け、2週続騰
○ドル円:⬆️上昇→水曜大陽線の影響が大きく堅調に推移、5週振り陽線
○ドル:⬇️下落→軟調地合いの中、期末のドル買いフローに支えられ大幅安とはならず
○円:⬇️下落→リスクオフの巻き戻し+期末の円売りフローで弱い、ほとんどの通貨に対して売られる
【4/3-7展望】
<<トレード目線>>
○USDJPY
ロング目線(デイトレード)
↑
指標結果を確認しつつ、極端に弱い日足が出るまでは買いを狙っていきます。(ドルが軟調推移であればドルストレート中心にいきます)
スイングに関しては指標結果等で135円に近づいたところをショートするイメージを持ちつつ現状は様子見です。
上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇懸念
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
④欧米銀行危機問題
○ドルストレート
様子見
DXY102を割れてくるまでは方向感が出づらいと捉え原則様子見です。
逆にDXY102割れでデイでロングの押し目買いを狙っていきます。
スイングでのロングは雇用統計大幅悪化の場合に飛び乗りで検討するイメージです。
○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
ポンド≧ユーロ≧豪ドル
で捉えています。
今週は明確な強弱感はなしですね。
材料としては欧州とオーストラリアで物価低下傾向が確認できました。
来週はRBAがありますので豪ドルの動きに注目です。
<<雇用統計>>
来週は月初恒例の指標ラッシュとなります。
メインイベントはもちろん金曜の雇用統計になりますが、木曜までの指標もしっかり確認していく必要がありそうです。
予想値では各項目前回値と同程度となっていますね。
去年からの歴史的な利上げにも関わらず相変わらず堅調を維持している労働市場、毎度のことですが今回こそ逼迫が和らぐか市場の注目が集まります。
FEDの利上げ最終局面=ドル安・株高への流れを考えると、結果が下振れた方が整合性が取れ大きな動きが想定できますね。
そうなった場合ドルや株価指数の水準から考えても、単日だけでなく一定のトレンドとなる可能性もイメージしておきたいところです。
少々の上振れや予想値付近だと翌週のCPIを見極めたいといったところで、あまり大きな動きにはなり辛いかなとイメージしています。
また金曜日は欧米が休場となり、短時間で荒い値動きとなるイメージもしておきたいところです。
下記その他注目イベントです。
・月曜-ISM製造業
・火曜-JOLTS求人
・水曜-ADP雇用、ISM非製造業
<<金利>>
月火でリスクオフの巻き戻しも水木で膠着し金曜はPCEデフレーター下振れもあり下落、週足では4週振り陽線となりました。
目先は引き続き短期4%長期3.5%での攻防を軸に注視していきます。
他市場では金融不安によるリスクオフを値幅的にほぼ巻き戻した中で、金利に関しては半値も戻していません。
米利上げ終了期待が上値を押さえていることが明白となってきましたね。
水木の小動きを見ていると、ここからは指標結果などファンダの材料なしでは大きく動き辛そうですが、来週は米指標が数多く予定されていますのでしっかり動向を確認していきましょう。
ここから先はインフレを再燃させず継続的に下げていけるかがポイントになりそうです。(FEDメンバーの発言から)
利上げ幅減速方針→インフレ減速基調→銀行危機となってきましたので現状、短期5%長期4.5%へ向かうシナリオは後退したと捉えています。
短期3.5-4.25%、長期3.2-3.7%をイメージしています。
<<米株>>
リスクオフの巻き戻し+PCEデフレーター下振れで4,100に乗せて引けましたね。
ナスダックも13,000をしっかり回復しテクニカル的には申し分ない形となっています。
S&P500で4,200、ナスダックで13,500次のターゲットまでまずは行けるかどうか。
上昇継続を見極める上で来週指標発表が続く中、下落を示唆する指標結果が出た時にどの程度反応するかに注目しています。
長期では早くともインフレ継続低下→米金利ターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていく下落トレンドが依然メインシナリオです。
ただ物価指標が着実に低下してきておりますので(2月は減速が鈍化)、徐々に長期で上昇地合いになっていくイメージも膨らませていきます。
(リセッション懸念が本格化した場合は利上げ終了でも上値重いシナリオも)
<<原油>>
終始堅調に推移し大陽線坊主引け、2週続騰となりました。
テクニカル的には水色のレンジ下限を上抜け、黄色のレンジ下限まで到達してきました。週足ベース黄色いレンジ内の下半分で水色のレンジを形成しています。黄色は昨年9月から、水色は昨年11月から継続してます。
今週は中国PMI上振れ+米在庫減少+銀行不安交代と好材料が重なり大幅上昇でしたね。
これで銀行不安からの下落をほぼ全戻しした格好で来週以降の動きが本質的な動きとも言えそうです。
インフレ鈍化の観点からすればもう一段の下落が望ましいですが、現状のメインシナリオは水色レンジ内での推移を想定しています。
<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:テクニカル的には弱く、指標結果がドル買いを支援しない限りは102下抜け目線
○米株上目線:テクニカル的には文句なしに強い、下落を示唆する指標結果が出た時にどの程度反応するかに注目
〇注目イベントは金曜雇用統計
それでは皆様良い週末を。
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