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10/10-14振り返りと10/17-21展望

今週もお疲れ様でした。

【10/10-14振り返り】


<<米CPI>>
結果に大きな注目が集まりましたが、結果よりその後の値動きが市場に大きなサプライズを与えました。

まずは結果からですが、総合コア共に予想上振れとなりました。
総合が前回8.3%→8.2%で鈍化しているのがせめてもの救いですが、インフレ鈍化データを待ち望んでいるFEDやマーケット参加者にとっては期待を打ち砕かれる結果でした。

直後の市場の反応は金利高-株安-ドル高となり想定通りとなりましたが問題はその後。
NY市場がオープンするとあれよあれよと反転し金利安-株高-ドル安(金利は大きくは下がらず)

この動きには各方面から驚きの声や色々な見解が飛び交いました。
悪材料出尽くしによるショートスクイズからの一過性反発と言った声が多い中で相場の底入れ転換や株買い好気と言った声もちらほら聞こえてきました。

そして翌日金曜日にインフレ期待が上昇したことを材料に上記上昇の多くを打ち消す陰線となりました。
結局のところ現状でどちらかを判断することは不可能ですので両方のシナリオを持ち来週以降の値動きを見定めていくことになりますね。

<<米株>>
指標後に大きな値動きで木曜大幅上昇、金曜大幅下落。
(月-水は指標待ちで小動き)
ダウは週足陽線、S $P500・ナスダックは週足陰線とまちまちでした。

木曜の大陽線、金曜の大陰線どちらもインパクトがあり短期的な動きの想定が難しいところですね。

<<ドル円>>
週足大陽線、これで週足9連騰となります。
水曜日に介入前高値を超えたあたりから上昇が加速し一気に149円手前まで駆け上がりました。

水-金では水準や上昇速度から見ていつ第二弾の介入が来てもおかしくない状況でしたが財務省は動かず。
(一部で介入でしていた説もあります)

ですが、金曜NY時間に神田財務官から「警戒が高まり、また必要な措置を取らなければいけない可能性が高まっている」
鈴木財務相から「過去にないような急速で一方的な動き」と言ったコメントが出ており150円の大台を前に週明けの介入が意識される状況となっていますね。

<<マクロテーマ状況>>
◆景況感-上昇
◆物価先高観-上昇

<<要点>>
○金利→⬆️上昇、短期4%長期4.5%到達
○米株→➡️まちまち、木曜CPI後に買われ金曜ミシガン後に売られる
○原油→⬇️下落、OPEC+大幅減産を材料とした上昇は続かず
○ドル円→⬆️陽線で9連騰、介入前水準突破し上昇加速
○ドルは欧州通貨と並び買われる、円はほとんどの通貨に対して売られる


【10/17-21展望】


<<トレード目線>>
○USDJPY
145付近まで押してくれる場面があればL検討

↑介入がないとここまでは押してこないでしょうから週明けの介入動向注視していきます。

○ドルストレート
基本戻り売り目線ですが、ポンドや株の乱高下の影響でドルの方向感が悩ましいので様子見とします。


○クロス円
引き続き大局がドル高-円安基調なので原則トレード対象外とします。

大局円安の中で当局による円買い介入が始まりましたのでトレードに適した環境でないと捉えています。

直近ではドルと円が同じ方向に動く傾向が強いですね。
ですがやはり円の動きが読みづらい(介入警戒も含め)ところがありますので、ドルストレートで大局ドル高方向へのトレードを軸にしていきたいと考えています。


○他通貨
英国ポンドの混乱が続きますね。
金曜にはクワーテング財務省の辞任、国債買入期日を迎えました。
19日には英CPIもありますので注目となるでしょう。

直近の主要通貨の強弱感としては
ユーロ≧ポンド>豪ドル
で捉えています。

<<材料難の中どう動くか>>
直近では珍しく週を通して目立ったイベントがありません。

米の住宅関連指数で景気動向をチェックしつつ、ブラックアウト期間前の米高官発言を確認していく流れです。
14日までは米CPIを経て過度にタカ派姿勢を強めるメンバーはいませんでしたが来週はどうでしょうか。

<<金利>>
今週も長短ともに続伸し、短期は4.5%長期は4%に到達しました。

インフレが鈍化せず利上げペースを落とせない状況が続いていますのでそれぞれ次の節目となる短期5%長期は4.5%を目指す流れがメインシナリオですね。

<<米株>>
材料難の中調整上昇もあり得そうな週ですが、メインシナリオは続落です。直近はS&P500・3,500での攻防を注視しています。

しっかり割り込んでいく様だとファンダ起因で分かりやすい急反発が来るまでは下げ止まり水準の想定が難しいと捉えています。

長期では早くともインフレ継続低下→米利上げターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていくことになりそうです。

<<原油>>
OPEC+大幅減産を材料とした上昇は続かず、利上げ継続→景気後退のファンダに回帰し下落となりました。

とは言え先週の上昇を打ち消すには至っていませんので下落の継続性も悩ましいところです。
WTI77-93$でしばらくレンジ形成するパターンも頭に入れておきたい展開です。

上昇再開となれば来月発表のCPI総合値の上昇圧力となりますので注目していきましょう。


<<要点>>
○ドルは上目線→新たな材料不足で調整下落もあり得るが、そうでなければ上がる要素しかない
○米株は下目線→S&P500-3,500での攻防に注目、こちらも材料不足の調整上昇あり得る
〇注目イベントは乏しくブラックアウト期間前の米高官発言に注目

それでは皆様良い週末を。

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