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「室楽」 「諸島」

「室楽」 薔薇を刻む雨は降りそそぎ 死海の魚と語る午前 石門の犬も消え失せ 残り少ない唄の皿で 寝巻のまま新しい葉巻を愛溺した 「諸島」 三才の天才は眞空の目を閉ぢ 深い悦びを冷たく数へた 微少なロンドも渚に沈み 肩が満月の形をした その丘状は空ろろなままに自殺した ミルキイヱイの頂天で 馬のいななきに扇も開き マリアナ地方の帽子に 僅かな驟雨があつた

    • 埴原一亟著作年表(1960~)

      一九六〇(昭和35)年 一月 書けないの弁 同人集記 文学無限 10日 第十六号

      ¥100
      • 埴原一亟著作年表(戦後~1960)

        一九五〇(昭和25)年 十二月 女党員会議 オールロマンス

        ¥100
        • 埴原一亟著作年表(戦前)

          一九三〇(昭和5)年 四月 車窓 第三期文學 20 VOL.1 11-18 非文藝的偽瞞駆逐 第三期文學 20 VOL.1 44-45

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        「室楽」 「諸島」

        マガジン

        • 埴原一亟覚書
          3本
        • 衣巻省三覚書
          5本

        記事

          けしかけられた男(1)

           机の前に座ってゐるうちに、いつしか窓の外は緑に満ちあふれた。昨日までは枝の間から向ふの丘の道や、白いバスや、家々などがはりきり見えたのに、今日はそのところどころしか眺めることが出来ない。何も書けないし、何も読めないので、私は此処から外の景色ばかりのぞんでゐるより仕方がなかった。時々トランプの一人遊びをやりながら、ある暗示とか、感動とか、美妙な綾のやうなものを心に把へることがあって、いきなりトランプを放り出しミヘンを手にして書き誌るさうとすると、其等は瞬く間に消えてしまふ味気

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          けしかけられた男(1)

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          吉川英治『三国志』読む。

          吉川英治『三国志』読む。

          自転車のハンドルの部品依頼。

          自転車のハンドルの部品依頼。

          著作年表 昭15-20

          一九四〇(昭和十五)年 一月 暁                 文藝世紀 一日 第二巻第一号  52-57 道成寺               文藝汎論 一日 第十巻第一号  111-119 肖像              長篇文庫 一日 第一巻第十二号  127-200

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          著作年表 昭15-20

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          著作年表 昭10-14

          一九三五(昭和十)年 一月 けしかけられた男     翰林 一日 第三巻第一号 54-68

          ¥100

          著作年表 昭10-14

          ¥100

          衣巻省三著作年表(昭和5-9)

          一九三〇(昭和五)年 一月 鐵の箱の中 文藝レビユー 一日 第二巻第一号    71-78 パ

          ¥100

          衣巻省三著作年表(昭和5-9)

          ¥100

          衣巻省三著作年表(昭和2-4)

          一九二七(昭和二)年 一日 一月 青島東吾の貸家 建築世界 巻号 21‐1 未見 出典 「建築世界」総目次(衣笠?)

          ¥100

          衣巻省三著作年表(昭和2-4)

          ¥100

          三田一郎『科学者はなぜ神を信じるのか』(ブルーバックス)読む。

          三田一郎『科学者はなぜ神を信じるのか』(ブルーバックス)読む。

          『動物農場』(ハヤカワ文庫epi)読了。

          『動物農場』(ハヤカワ文庫epi)読了。

          大塚ひかり『源氏物語の教え』(ちくまプリマ―新書)読了。

          大塚ひかり『源氏物語の教え』(ちくまプリマ―新書)読了。

          井上章一『日本の醜さについて』(幻冬舎新書)読了。

          井上章一『日本の醜さについて』(幻冬舎新書)読了。

          横光利一『寝園』(文芸文庫)読了。

          横光利一『寝園』(文芸文庫)読了。