夫のなんかちょっといいところ vol.1
私と夫は付き合って7年ちょっと、結婚して一年半になる。学生の時からの付き合いでもうこんなに時間が経ったのかと思うほどあっという間にここまできてしまったなという感覚である。
そんな夫との生活の上でなんとなく感じてきた「なんかちょっといいな」と思ったところを書いていこうと思う。映画やドラマ、漫画や小説などを見ていると家族や恋人に先立たれてしまうシーンがたびたび出てくるが、そんな時残された人は愛する人が何を考えていたのか、自分のことを本当はどう思っていたのかなんて写真を見て思い出すのが相場だ。私は余命宣告なんてされてはいないし90歳くらいまでは生きる予定なのでこのnoteが夫の目に止まることはおそらくないと思うが、もしもの時夫への小さなサプライズになったら面白いなと思っている。
ついでに嫌だったことやムカついたことは結構忘れられずにいることが多いが、良いことや嬉しかったことはそれが当たり前になるといちいち思い返したりしないことが多いように感じる。だから、もしこの先夫婦の危機が訪れた時自分の気持ちに整理がつけられるように感謝の気持ちも込めつつ書こうと思ったのだ。
私の夫はこんな感じ
私の夫は私と同い年のアラサーで大学時代に出会い今に至る。身長は高いが細身でメガネ、あまり雄々しい感じではない。ざっくりいうと理系男子といった感じだろうか。服装にもあまりこだわりがなくユニクロで同じ形の色違いの服を何枚か買って、それを着まわしているため夏場の服装は完全にゲームの初期アバターである。洗濯担当の私は初期アバターセットを干したり畳んだりしてニヤニヤしてしまうのだった。
私は食べれないものが多い
私は昔からアレルギー体質で食べれないものや制限されているものがいくつかある。昔血液検査をして何にアレルギーを持っているのかを調べた時に総IgE値(どのくらいアレルギー体質か)という値が成人の6〜7倍だったのを記憶している。この値が高ければ高いほど酷いアレルギーが起きるわけではないらしいがアレルギーを起こしやすい体質であるとのこと。
動物は全般アレルギーで今まで飼ったことのあるペットは金魚だけ。一度猫カフェに満を持して行ったことがあるが帰りの電車で鼻水と目の痒みが止まらず最終的に喘息の発作のようになり2日ほど寝込んでしまった。
また、食べ物のアレルギーもいくつかある。よく出てくるものでは生卵の卵白や一部のナッツが食べれないのだが特にくるみが酷いアレルギー症状を引き起こす。誤って食べてしまうと口内が痒くなり、喉や唇が腫れてなんとも言えない不快感が私を襲う。その後お腹を下して症状が落ち着くのがいつものパターン。最近では間違って食べてしまうことも少なくなり、食べてしまったとしても少量であることがほとんどなので大量に摂取してしまった時どうなるかわからないのが恐ろしいところである。
なんとか食べれるように工夫してくれる
アレルギーがあると食べれない料理やお菓子がどうしても出てくる。私の場合、主食や果物のアレルギーではないのでそんなに種類は多くないのだが食べてみたいけど食べられないものがあるのは結構悲しいことなのだ。クリスマスシーズンになるとコンビニやスーパー、デパートの地下などでシュトーレンが並ぶと思う。あれには大抵くるみが入っているのでいつも諦めていたが今年くるみが入っていないシュトーレンを見つけ大喜びでインスタのストーリーに投稿した。それくらい食べることが大好きな私は食べてみたいけど食べられないものがあるのが辛い。
そして、もう一つ憧れていたけど食べられないものがあった。それは「とろとろオムライス」。生卵の卵白が食べられないので加熱不十分なとろとろオムライスは食べられない。喫茶店などで出てくる薄焼き卵のオムライスは食べられるしきっと味はそれほど変わらないことも頭では理解しているのだがずっと食べたくて仕方がなかった。
学生時代、当時彼氏だった夫にその話をすると、うちの家で半同棲状態だった夫はその日の夜“完全に卵は加熱されているがとろとろのオムライス”を作ってくれたのだ。レシピは聞いていないのでわからないが生クリームか牛乳かをまぜていい具合にとろとろのオムライスを考えてくれた。本当に美味しかったし何より知りたかった味がしれたことが本当に嬉しかった。もともと料理が上手な夫だが私のために試行錯誤してレシピを編み出してくれたことが何より嬉しかった。
夫はド派手なサプライズやロマンティックな事をしてくれるタイプではないがこういうところが“なんかちょっといい”のだ。