【朔 #219】着脱式冠婚葬祭
着脱式冠婚葬祭。
着脱式冠婚葬祭。
正面の、
冠鶴の首ぐぐっと縮む現世の背の樹。
着脱式冠婚葬祭。
豆御飯。
朝まだき、
再び宰相を見に行く。双腕のない予言者の星の眼、梟は鬱を再発し、弟よ、正面の、冠鶴の首ぐぐっと縮む現世の背の樹。ティースプーンを振りながら、三年前の同じ地で吠えようか。
一瞬にして湖上に立ったが、
まだ唇は開かないし、纜も、家並を押し分けてゆく半島、半島、半島、ランゲルハンス島、鉄の窓二十重! 豆御飯、のとぼけた面しやがっていいからトレーを自分で下げろ、箸は自分で拾え、トイレの使い方も忘れたんか……。