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【朔 #221】労調法

 虚、
 めまぐるしく、蝋燭の火は交換されてゆく、牛の涎の、そんなこと、鋏を逆様に持って、つ、月、立てて、道交法。
 暗い気分である。
 七五三よ、ごめんよ。結局は老人(風鈴の下に老人牛乳屋/岸本尚毅)なんだ。声は海牛。なだらかに、しぐれて、愚、ぐ、労調法。
 すっと取り出された短冊に私の没年が書かれていました──それは私の筆蹟……。

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