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【朔 #35】穂積臣等の祖

 穂積臣等の祖。
 ほづみのおみらのおや。
 つまりは、Thatcher(屋根葺き職人、藁を葺く)。
 歯がどんどん歪み、雨(鬱々と地に錨あり春の雨/髙柳克弘)は長い。阿禮比賣の弟(いろと)の名は蠅伊呂杼といふ。それだけが今日の収穫。歯の不安を瞬時に解消するために、というなら、金持ちの価値を認めてやってもいい。
 日記のような、随筆のような、朔シリーズが結局一番、把、他、市、の散文感覚を狂わせている。
 穂積臣等の祖。
 ほづみのおみらのおや。
 つまりは、Thatcher。
 サッチャーの回顧録を本棚に置いていて、
 何のために置いているのか。
 蠅、虻、蝶。虚子の蝶(山国の蝶を荒しと思はずや/高浜虚子)に惑わされ、穂は積まれていく。湘子の蝶(音楽を降らしめよ夥しき蝶に /藤田湘子)に誘われて、蜃気楼──。
 今は小砂川チト『猿の戴冠式』(講談社)の気分で、返信に迷うメール。芽吹いた馬鈴薯。
 春春春。桂歌春師匠。
 春春春。桂春團治、
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   。。、
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  、    、、
    、。
 国民飢饉保険。

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