見出し画像

【朔 #233】海鼠の疣と大山椒魚の疣の政治性

 門、門、門、閂、門、門、門。
 思惟、の滴りに似た真鯉か真鶴。着脱式冠婚葬祭は延期して、フライドポテトで満腹になるべう、べく、べかり、けり蹴りあげて連用形終止、鐘を換金してきた尼僧は悍ましい空を仰ぐ、蟻に蛍。しかも、喉元に当てられた鋒が血を細く垂れ流す、わかるか、喉じゃねえよ。おい、軽くなってんぞ。河岸段丘を止揚して冬でも大霞の中、陸上競技に勤しむ磯鴫か加熱する擦傷? 俺も一個のAIと絡み合った小蝦と鰓に引っかかってしまう藻を退行しつつ最初の叫ぶ名前には島影の厳しい十二月の屈折率を求めよ。なお、海鼠の疣と大山椒魚の疣の政治性については考慮にいれずともよい。君は、ただ白馬の性欲から逃れ、枯木が枯野に影を落とす午後を誰かと過ごせば、結局世界は真っ黒な窓であり扉であり、氷がだらりと崩れてゆく、脳。
 定期的に。ここには、私の一日しか書いていない。一日とは生活のことではないかも知れぬ。だとしたら、てっちりみたいな?

いいなと思ったら応援しよう!