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【朔 #27】一篇から始まる今年の、和、多、詩、の旅なのです

 雑事に追われ、鬼やらい、神逐らひ逐らひき。
 一気に二十句を用意しなければならなくなって、その果てにあるのは別に長き道なのね(藤田湘子第一句集『途上』)。
 し、び、痺れ、鰭、し、死、日、鮪(シビ)──。
 春の緩みの中に、スペインから疾風の予感があり、今頃はアジアを通過しつつある。
 一篇の詩をたまはりて、さちさちの鏡に気づいてきていた。ともかく(友角)、一篇から始まる今年の、和、多、詩、の旅なのです。

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