【朔 #121】青鷺が歯を剥いて
捩花のねぢれはじめて、
産むまで、膿むまで?
喧々、
夏至を前に、
ラーン、ラーン、ララランラーン、
火事場の……(サリー)、
木賊が燃えている、
ダリやターナーの幻に悪寒が走るほど興奮して、
欲情して、
嵐の真ん中でドアが閉まりまーす、
ご注意しても一緒です、
呂律の回らない、
前歯の悪化!
油を捨てて唐揚げ粉で鶏肉を揚げなさい、
集中する闘技場、
吉岡実の気配に魘されている少女たち、
それは私(百人の私)なのだが、
フラミンゴの檻の上、
葉桜の枝に青鷺が歯を剥いて嗤っている、
青い葵、
葵青い、
卸下ヨーシ!
死!
知らない男に首を絞められて恍惚とした頭骨も梅雨茸の火炎の感覚を忘れ果てアフロディーテに抱かれた球体関節人形、
パージ。