【朔 #122】観音が吊り下がる???
晩夏が、
近づいている。
きみどり色の恋のことは時々蓬を紛れ込ませ、藻が繁茂する虎の尾を顕現させる。または、
ゆくりなく、
観音が吊り下がる???
のんのんと馬が陰茎を振りつつ、
汗の泡を撒き散らし、
書き散らした詩篇は早くも古びている。
星が来る前に、
廃せよ、
海峡の王位。
さて、
ここから、
転調。
とまあ、色々と怠くて全てを終わらせたくなる昼下がりもあるというわけです。夢の内容は限りなく無意味な幸福の時間であると同時に、爆発的な生成の時空。肉。吉増剛造の言も頷ける。続いては『青空』(河出書房新社)へと飛躍して、延々と続く悪夢の最果てへ向かうとしましょう。神戸空港から見える景色は全部が、夏至。