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【朔 #34】なんですか、あの不気味な京都

 チェンソーに遅れていて、暮れていて、あっ、お水一杯ください。
 チェンソーと水族館の往復に、腸、詩、が幻視したものについてのお尋ねでしたよね。そこに魔女とメイドの物語も混入してくるのですが、ここは割愛させていただきます。チェンソーは悪魔をバラバラにする前に、己がバラバラになっていたのが驚きましたね。だって、木下闇。振り返る前に、見返されている視線にどれだけの蝶が群れていることやら。散りばめられたある種の拍子抜け、肩透かしが、水族館と通じていますか。水族館、足摺り水族館。なんですか、あの不気味な京都。あの遡上。張り詰めた物語は、もう、物足りなくなっているのが現代なのかもしれません。もっと、水族館読みたい、チェンソー振りたい、ほら、また、沖合で船と鰈 or 鮃の衝突です、もとい交合です。
 金剛界。
 錦は飾れませんでした。
 知りません。
 一晩中、歯が痛くて、寝ては覚め、寝ては覚め、鮫?
 食事が憂鬱な鱓の歯の端の渡波!
 風船と石鹼玉の快楽が、
 ゆくゆくは身を宥めてくれるとしても、
 今、
 帰りたい(天網は冬の菫の匂かな/飯島晴子)、妻帯、祭礼、建礼門院。

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