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【朔 #14】ずっと窓を見ていた

 小砂川チト『猿の戴冠式』(講談社)を読み終えた。ポストに書いた通り(「否。表紙を見よ。鏡のような眼、眼は窓──」と)だった。絮、枝、はずっと窓を見ていた(覗いてはいない、決して)。とりあえず、ここで止めておく。弩を引き絞るように、綱を巻きつけるように。
 箒、蜂起、放棄。
 両輪が揃うまで、
 流星は夜這星だった。

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