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【朔 #213】関!

 千行詩篇を、ばらばらの媒体で公開していって、いつかなんらかの形でまとめるってどうですかね。
 と、相談してみると、
 猫かと思ったら狸だった。
 狸はクェーンと鳴く。左頬の骨が痛い。
 そうそう、それでやはり千行詩篇は百行詩篇の反復にはならなくて、但し未練、正しい未練? いまだ書き始めてもいない詩について、早くも書きたくないと言っている。
 無難な、さ。と、真鯉が秋水のど真ん中を行く。そこに煙草の火をつけて北村太郎が咳き込むだろう。私は、
 奈良の原始林を穢してきた。あの、一人の感覚。麗しい蛙の両眼。鮨は柿の葉、うらみ葛の葉。
 独立記念日。初暦。
 ガードレールという現代の神殿の縁を横切り、顔を上げて、
 叫ぶ、
 関!

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