【朔 #88】この身体が三叉路になってくれないので
撮影時には気付いていなかった、己の写り込みについて。それは筒鳥の予感を纏った死体。直立せよ、命という字。膨張する胸のあたりには髑髏のもののけが音を立てて睨む。いつまで経ってもこの身体が三叉路になってくれないので、またも夏。
頬、頬。
頬と頬。
ほほとほほ。
ポポッ?
吉増剛造を楽しみにしつつ。
撮影時には気付いていなかった、己の写り込みについて。それは筒鳥の予感を纏った死体。直立せよ、命という字。膨張する胸のあたりには髑髏のもののけが音を立てて睨む。いつまで経ってもこの身体が三叉路になってくれないので、またも夏。
頬、頬。
頬と頬。
ほほとほほ。
ポポッ?
吉増剛造を楽しみにしつつ。