【朔 #232】現実では本名を知らない
今朝の夢。
師と他数人とで吟行。海が近くにあるなあ、と直感する寂れた商店街。ペットショップがあって、その内観だけが現代的かつ清潔で明るい。入店してみると(私はペットショップが大嫌いだ)、そこは畳で言えば二十枚(わかりにくいか)ほどの広さで、商品を並べるような棚はなく隅にキャットタワーが置かれているだけで、二面の壁を埋める三段のガラスケースには何も入っていない(入れられていない)。がらんとした店内を一周すると、なんだかコインランドリーに居る気分になった。煌々と電光が降ってくる。窓外に目をやると、早くも夕暮れ。退店して師と合流する。直感通り、海は近くにあった。大きな道路が海岸沿いを伸びていて、少し離れたところにサービスエリアのような、道の駅のような建物があった。どうもあそこの駐車場に帰りのバスが停まっているらしい。みんなで宵闇迫る海を見ながらそこまで歩いた。まだ、バスの出発時間ではない、と幹事が言ったので建物に入る。もう、外は随分暗いのに、明かりをひとつも点けていない。ロビーにはタツノオトシゴの標本が二つ並べられていて、その横にアンケート用紙が堆く積み上げられていた。この暗さでは記入しようがない。師がスマホを開いて何やら見ているので、後ろに回り込んで盗み見した。Xのアプリを開いているらしく、そこには師のアカウントが表示されていた。本名で投稿しているらしかった(現実では本名を知らない)。幹事が集合をかけて、バスに向かう。