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【朔 #127】Σ、鯨の尾

 Σ、鯨の尾。
 既に報告した通り、小笠原鳥類・責任編集『Σ 詩ぐ魔 特別号』に帛門臣昂「生成譚」を寄稿いたしました。公開当日まで他の参加者が誰か知らず、蓋を開けてみれば旬なメンバー、作品。何より、小笠原鳥類さんが水木しげるについて書いているのが嬉しい。自作がなんだか、場違いな気がしている。あんまり実験的でもないし。旬じゃないし(鰹の旬はまだ続いてますか?)。鳥類さんの後記、若手からすればタメになること(タメになる注文?)がたくさんあったのではないかしら。
 キキダダマママキキ(と態々書いてある。そこがミソ。ゼリー、)の名前が出てドキリとする。これは予感だ。実は私は岸田将幸の良き読者ではない。現代詩文庫が途中で停止してしまっている。京都の丸善で買った一冊で、当日この本を携えてそのまま京都芸術大学へ、私は吉増剛造に会いに行った。死の影を踏む、吉増剛造に会いに行った──。なかなか読み進めないでいる。未生、未成、生成、性。
 そして、早くもちらほらと詩の感想をいただいている。以前ツイートしたが、私は直接作品の感想を送られると鯨になる。鯨「のような気持ち」になるのではなく、鯨になる。大洋のど真ん中で贖罪のように泳ぐ鯨になる。そんな途方もない感じ、莞爾。一晩中、鯨になりました。ありがとうございます。

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