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【朔 #150】渦、烏頭、鶉

 黒岩徳将『渦』(港の人)を読み終えて、店を出た。軽食を済ませたような読後感は、決して容易に味わえるものではない。胃もたれもせず、物足りないわけでもない。そして、この世界の再認識可能な領域に気付かされて、炎夏七月、私は三宮駅に入る……。
 渦、烏頭、鶉、
 裸、la、二重か、
 大きな唇が都市の真上。
 カラオケは?
 空いてないって。
 残念。
 海行こ。
 行こ行こ。
 飯田龍太が、……。海驢の手と呼ぶべきか、鰭と呼ぶべきか。付き馬!

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