【朔 #84】この話が重要だった
水棲生物の中にセイレーンを含まない方がpoetic。
水族館嗜好は、から、からから、殻から声を出す亜人とともに、丹、虹の根に、小指のささくれが面倒くさい。
川崎真由子作曲、小笠原鳥類作詞、低音デュオ演奏「低い音の生きもの」を聴きながら布団(名山に正面ありぬ干蒲団/小川軽舟)に入った。動画が終わってから数分間しじまに包まれていると眠れた。
夢を見た。改札を抜けると地下鉄のホームであり、この駅が始点らしい。乗り込む。乗り換え。乗り換えたのは確かに電車だったのに、私はバスの中に居る。隣席にTが居て、何か話した気がする(この話が重要だった)。車両後方において女性がヒステリックに何かを捲し立てて、別の女性を責めている。最初は気にせずにTと会話していたが、流石に煩わしく思えて激昂。起床。
このTとの会話の内容をメモしようとして、朝食のあと、着替えのあと、電車の中で、と後回しにした結果、わからなくなってしまった。愚かなり、羽あるものよ。扇風機?
深海は難しい。
ししししししししし、と、
不吉な平仮名を枕辺に並べて、
私は、
予算案を提出したがっている。
目覚めれば、千里中央。